国際政治事情

中国依存を強めるWHO/アフリカと、依存からの脱却を図るヨーロッパ

ヨーロッパで最も広く読まれているドイツの新聞、ビルトが、中国政府による意図的な証拠隠滅や嘘の主張を世界に流し、コロナウイルスの世界的流行を起こし、被害を拡大させたとして、中国政府に対し、260億ドルの観光産業が受けた打撃に対する損害賠償と540…

異論を超えて

朴裕河氏の『和解のために』を読んでいるが、さまざまな言い分に耳を傾ける朴氏の姿勢には、改めて感銘を受ける。ドキュメンタリー映画『主戦場』が、両サイドから主張を公平に聞くとしながら、実際には、右派の主張の根底には差別意識や政治的陰謀が原因と…

傷付く人々

米保守メディアであるNational Review誌と、「ラジオ・フリー・アジア」の報道によれば、中国政府は、中国新疆ウイグル自治区の、一家の男性を拘束されたウイグル人家庭に、漢民族の中国共産党員を「親戚」として隔月送り込み、何週間か共に過ごさせる事で「…

平和のために

『帝国の慰安婦』を書かれ、日本人の間でも知られている世宗大学教授、朴裕河氏の『和解のために』を読んでいる。「歴史教科書」、「従軍慰安婦」、「靖国神社」、「竹島(独島)」などのテーマ別に、事実関係を挙げた上で、さまざまな意見に対し丁寧に耳を…

No, Ms. Dudden, You Should Know Better.

A few days ago, I saw The Guardian article written by an American professor, Alexis Dudden, calling for the ban of Japan's Rising Sun flag during 2020 Olympic games in Tokyo. I, for one, have no intentions to suggest the flag should be bro…

旭日旗持ち込み禁止を求めるアレクシス・ダデン氏記事への反論

以下は、オリンピックの競技場への旭日旗持ち込み禁止を訴える米国人学者、アレクシス・ダデン氏が、英紙ガーディアンに書かれた意見記事への反論である。英語で書かれたものが、ダデン氏の書かれた文章である。リンク先は元となったガ―ディアン紙の記事であ…

トランプによるクルド人への裏切りと、トルコへの完全譲歩

10月6日のトランプ大統領と、トルコのエルドアン大統領からの直接電話会談から11日目の17日、アメリカとトルコの間に休戦が合意された。この合意内容は、クルド人部隊(SDF)の完全武装解除、シリア北部クルド人地区から5日以内でのクルド人強制撤退、トルコに…

同盟破棄による民族浄化の危機とISISの再興

最近のニュースとして、トルコのエルドアン大統領との直接電話会談の直後、トランプ大統領がシリアからの米軍撤退をツイッター上で発表し、トルコはすぐさまシリア北部に侵略、及び空爆し、先週まで米軍と共にISIS制圧に向けて戦っていたクルド人部隊(Syria …

旭日旗と表現の不自由

共同通信のニュースを以下に引用する。 「【ソウル共同】韓国国会の文化体育観光委員会は29日、来年の東京五輪・パラリンピックの際、旭日旗や、旭日旗をあしらったユニホームなどの競技場への持ち込みを禁止する措置を国際オリンピック委員会(IOC)や大会…

度を越した文政権の要求と、ドイツの戦後補償

日韓の関係が拗れに拗れ、それが日韓の貿易関係や GSOMIA破棄によって 日米韓の安全保障同盟関係にまで影響を及ぼしている。 https://www.reuters.com/article/us-southkorea-japan-usa/scrapped-intelligence-pact-draws-united-states-into-deepening-sout…

徒然なるままに、左右共に疑問ス

本来、『保守派』とは「第二次世界大戦をどのように見るか」では定義されない。『ナショナリスト』という呼称も、『修正主義者』という定義にも悪い意味はない。アメリカでは、トランプ大統領の熱烈な信望者であり、フォックス・ニュースのアンカーでもある…

「主戦場」という偏食

慰安婦問題を語るに於いて、右派と左派の意見の食い違いは当然として、左派、及び、『慰安婦肯定論(?)』者の中にある定義や意見の違いがある事は、意外と見過ごされている。右派による「強制連行は無かった」という主張に対して、吉見氏をはじめとする『慰安…

映画『主戦場』と、言い得て妙なる保守派の『自業自得』

朝日デジタル、産経新聞や東京新聞らの報道によれば、映画『主戦場』の為のインタビューと映画の仕上がりに大きな隔たりがあるとして、保守派論客がデザキ・ミキネ監督に法的措置を示唆し、また映画の上映中止を求めたようだ。これに関した記者会見が5月30日…

異論との共存

アメリカにおける保守派、リベラル派の間の論争でも似たような傾向があるが、多くの人々は、自分をリベラル派、民主主義者、また言論や思想の自由を護る自由主義者と自負していながら、自分の意見とは違う意見や価値観を受け入れ、それに敬意を払う事が出来…

政治目的を達成させる手段としての歴史

『主戦場』というドキュメンタリーを視聴された方々の反応を見ていると、右派の人々と左派の人々の反応に驚く程の共通点があるとわかる。多くの人は、一国の歴史という、違う考えを持つ多くの人々の関わった記録の連鎖を、まるで一貫性のある、しかも自らの…

A Reply To An Anonymous On Comfort Woman Issues (Revised)

An anonymous person sent me a rather lengthy message: ["After seeing you in Shusenjo, I viewed your blog and read your defense of "why comfort women aren't slaves." The crux of your argument appeared to be, "if comfort women were slaves, t…

慰安婦を性奴隷と定義する事への反論

ドキュメンタリー映画『主戦場』を視聴された方々の間で、私がインタビュー中、「南京を知れば知るほど、慰安婦たちが性奴隷であると思えてきた」等と答えた事になっているが、先の投稿でも述べた通り、そのような事実は皆無である。この点は、デザキ氏にも…

映画『主戦場』で言われた「立場の変化」とは

映画『主戦場』を視聴された方々から、「なぜ立場を変えたのか」と聞かれたり、またある記事には、「否定論者」から「肯定論者」へと立場を変えたように書かれてあったが、私自身、何についての立場を変えたと考えられているのか、理解できていない。 当然な…

Feelings Don’t Care About Facts, But Neither Do Facts Care About Feelings

Anyone who claims that I have said “As I learned about Nanking, I came to believe the Comfort Women were sex slaves…” or anything similar in the essence in the documentary film, Shusenjo, or in the interview is wrong. I have never thought …

My Thoughts On Comfort Women Issue, 2019 May

My Thoughts on Comfort Women Issues, May 2019 I have read the article called, “The Anatomy of Neo-Nationalist Misogyny” by Nina Trige Andersen. https://www.moderntimes.review/the-anatomy-of-neo-nationalist-misogyny/?fbclid=IwAR0MhohkqJ6KO6…

「金正恩はかなり賢い人だと思う」トランプ発言に見る独裁政治への思慕

4月30日日曜朝、大統領就任100日目を記念する『Face the Nation』のインタビューに応える形で、トランプ氏は北朝鮮の金正恩について「かなり賢いやつだ」と発言している。 Donald Trump: N Korea's Kim Jong-un a 'smart cookie' - BBC News [「人々は、『彼…

核兵器保有国としての北朝鮮

ジョシュア・ポラックと言えば、「この人をおいて、北朝鮮について語ってはいけない」北東アジア地域の軍事情勢やミサイル拡散問題の専門家である。彼は米国が北朝鮮に対して先制攻撃を行なうか、否かの是非を、それぞれの利点と失点をあげて考えている点か…

シリアの化学兵器はどこから来たのか

シリアのアサド政権が自国民に対して化学兵器を用いて虐殺を行なったことは、世界が認めている。これらの化学兵器は恐らく、イラク戦争が起こる前に、フセイン政権によりシリアに運ばれたものだ。 Inside the Ring: Syria, Iraq and weapons of mass destruc…

『愛国者』らは、北朝鮮軍事危機を直視せよ

何人かの方々から北朝鮮の齎す脅威についてのご質問を受けた。諜報活動の専門家に言わせれば、残念なことにアメリカには北朝鮮に対する諜報網は無く、核戦争に至らなくても、韓国と日本は共に通常兵器での戦火による被害を被る距離にある。 Why North Korea …

アサド政権による自国民への化学兵器使用と『アメリカ・ファースト』

4月4日火曜日、シリアのアサド政権が、反政府派の拠点の一つとなっているイドリブ地方を化学兵器を用いた爆弾攻撃により、子供や、まだオシメを履いている赤ん坊を含む市民少なくとも70人を殺害した。 Chemical Attack in Syria Puts Focus on Trump Policy …

日韓の和解を妨げる両国のナショナリストたちに反対する

世界の悲劇と言われている過去の出来事の、その壮絶さを図る測りに、被害者の数の大きさが取り沙汰される。一概に『虐殺』と言われても、被害者の数は複数(最小は二人)から何百万人にまで登り、その悲劇がやはり数の多さで測られるのも、ある意味当然だろう。…

シャリア法による裁きを容認してはならない

インドネシアにおいて、夫以外の男性と一緒にいる現場を見られた女性が、イスラム教シャリア法の定めに従って、むち打ちの刑に処せられた話題がありました。勿論こうした処罰は至る所で行なわれており、証拠やきちんとした近代的裁判なしで、女性が石打ちや…

歴史問題と心の癒し

最近の事だが、ホロコースト否認者として有名な英国の歴史家、デイビッド・アーヴィングの起こした裁判を扱った『The Denial』という映画を鑑賞した。これはアーヴィングが、自分自身を「反ユダヤ主義であり、歴史の事実を歪曲している嘘つき」と呼んだアメ…

韓国の『反日ナショナリズム』を理解する

以前も書いたが、ナショナリズムとは、自国を美化する神話を含んだ国家意識と共に、国民を別の集団に反対してまとめる主義を指す。ナショナリズムは、米国、日本、ロシア、韓国など、多くの国に存在し、その主張には、他国のナショナリストには共感し得ない…

釜山総領事館前慰安婦像設置を巡る、安倍政権「在韓外交官召還」の大失敗

「日本政府は慰安婦像を合意の精神への違反だと考える。しかし政府の管轄外にある市民団体の行動に対する日本によるハイレベルの応酬は、モグラ塚から山を作るようなものだ。極東地域におけるアメリカの同盟国同士の協力関係が重要である時に、日韓関係を危…