読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

核兵器保有国としての北朝鮮は、我慢ができないものか

ジョシュア・ポラックと言えば、「この人をおいて、北朝鮮について語ってはいけない」北東アジア地域の軍事情勢やミサイル拡散問題の専門家である。彼は米国が北朝鮮に対して先制攻撃を行なうか、否かの是非を、それぞれの利点と失点をあげて考えている点か…

シリアの化学兵器はどこから来たのか

シリアのアサド政権が自国民に対して化学兵器を用いて虐殺を行なったことは、世界が認めている。これらの化学兵器は恐らく、イラク戦争が起こる前に、フセイン政権によりシリアに運ばれたものだ。 Inside the Ring: Syria, Iraq and weapons of mass destruc…

『愛国者』らは、北朝鮮軍事危機を直視せよ

何人かの方々から北朝鮮の齎す脅威についてのご質問を受けた。諜報活動の専門家に言わせれば、残念なことにアメリカには北朝鮮に対する諜報網は無く、核戦争に至らなくても、韓国と日本は共に通常兵器での戦火による被害を被る距離にある。 Why North Korea …

対北朝鮮カール・ヴィンソン母艦派遣騒動---盟国を困惑させるトランプ政権外交軍事政策

トランプ政権の外交軍事戦略は、シリア空爆後、再び危険な迷走をし始めたと言える。 シリア空爆の際には、米国務省や議会に空爆の旨を通知するよりも前に、アサド政権と同盟を組むロシア政府にそれを通告し、ロシア政府は当然の事、それをシリア政府に伝えて…

米軍、シリア攻撃

木曜日夜、ドナルド・トランプ大統領は自国民に対して化学兵器を用いた攻撃を行なったシリアのアサド政権に対し、、そこから化学兵器爆弾を積んだ爆撃機が発射されたと見られるアル・シャヤラット空軍基地を米海軍戦艦からミサイル攻撃した。ロシアに対して…

アサド政権による自国民への化学兵器使用と『アメリカ・ファースト』

4月4日火曜日、シリアのアサド政権が、反政府派の拠点の一つとなっているイドリブ地方を化学兵器を用いた爆弾攻撃により、子供や、まだオシメを履いている赤ん坊を含む市民少なくとも70人を殺害した。 Chemical Attack in Syria Puts Focus on Trump Policy …

日韓の和解を妨げる両国のナショナリストたちに反対する

世界の悲劇と言われている過去の出来事の、その壮絶さを図る測りに、被害者の数の大きさが取り沙汰される。一概に『虐殺』と言われても、被害者の数は複数(最小は二人)から何百万人にまで登り、その悲劇がやはり数の多さで測られるのも、ある意味当然だろう。…

シャリア法による裁きを容認してはならない

インドネシアにおいて、夫以外の男性と一緒にいる現場を見られた女性が、イスラム教シャリア法の定めに従って、むち打ちの刑に処せられた話題がありました。勿論こうした処罰は至る所で行なわれており、証拠やきちんとした近代的裁判なしで、女性が石打ちや…

歴史問題と心の癒し

最近の事だが、ホロコースト否認者として有名な英国の歴史家、デイビッド・アーヴィングの起こした裁判を扱った『The Denial』という映画を鑑賞した。これはアーヴィングが、自分自身を「反ユダヤ主義であり、歴史の事実を歪曲している嘘つき」と呼んだアメ…

韓国の『反日ナショナリズム』を理解する

以前も書いたが、ナショナリズムとは、自国を美化する神話を含んだ国家意識と共に、国民を別の集団に反対してまとめる主義を指す。ナショナリズムは、米国、日本、ロシア、韓国など、多くの国に存在し、その主張には、他国のナショナリストには共感し得ない…

釜山総領事館前慰安婦像設置を巡る、安倍政権「在韓外交官召還」の大失敗

「日本政府は慰安婦像を合意の精神への違反だと考える。しかし政府の管轄外にある市民団体の行動に対する日本によるハイレベルの応酬は、モグラ塚から山を作るようなものだ。極東地域におけるアメリカの同盟国同士の協力関係が重要である時に、日韓関係を危…

無策のトランプ大統領、『一つの中国』政策を伝える

大統領就任直前のトランプ氏は、ここ何十年かの外交慣例を破って、台湾の蔡英文からの大統領当選への祝辞を受け、電話会談を行なった。それに対するメディアや外交、軍事、安全保障専門家からの猛烈な批判を浴びたトランプ氏は、「何億ドル分もの武器を売っ…

イエメン作戦失敗と、ISIS制圧の機会を逃したトランプ政権

トランプ大統領はイエメンでの作戦で、海軍シールズ隊員の一名を失い、子供を含むイエメン人の民間人約30名の死者を出している。作戦の困難が伝えられても、トランプ大統領は危機管理室に現れていない。ホワイト・ハウスの説明によれば、トランプ大統領は同…

トランプ外交の非礼: オーストラリアとの『難民取り決め』の背景

トランプ氏が「マヌケな取引」と罵倒したオーストラリアとの交渉は、オバマ政権とオーストラリアが11月に取り決めた、主にイラン、マレーシア、ヴェトナムなどからの1,250人の難民の受け入れを指す。彼らは既に厳密な身元調査が行なわれており、そのうちの約…

トランプ・アメリカでは、対中国戦は勝てない。

挑発的で、『反中国』とも受け取れる発言をするトランプ氏の大統領就任をもって、トランプのアメリカは、南シナ海における中国の軍事拡張に真っ向から対決するのではないかと期待する声が、日本のメディアや言論人にはあるようだ。 期待や夢想、幻想、或いは…

中国との戦争を語る狂気のトランプ陣営

トランプ大統領のアドヴァイザーであるスティーブン・バノン氏は、5年以内の中国との戦争を示唆している。 Donald Trump's closest advisor Steve Bannon thinks there will be war with China in the next few years | The Independent こうしたトランプ政…

ケベックで起きた白人至上主義者によるイスラム教寺院への襲撃

ケベックのイスラム教寺院で起きた痛ましい虐殺事件は、外国人嫌い、反イスラム主義、反フェミニズム主義で、白人至上主義者である、アレクサンドル・ビソネットが犯人であり、イスラム教徒が犠牲者である。事件の現場となったこのイスラム教寺院の玄関には…

パレスチナという国家は必要か

パレスチナという国家がなぜ必要なのかについては、殆ど議論されていない。かつての独立国であり、現在中国共産党によって民族・文化浄化の危機に瀕しているチベットや、何世紀もに渡って独立を叫んできたクルドという国家ですら存在しない今日、なぜ迫害さ…

アンジェイ・コズロウスキー教授に聞く、対イスラエル非難決議とユダヤ人入植 (2)

AK: 次に、宗教的な面から見ていきますが、宗教的なユダヤ人にとっては、この地は神からユダヤ人に与えられた土地です。聖書の時代には、現在論争になっている「東エルサレム」や「ヨルダン川西岸地区」などが、当時の殆どのユダヤ人が住んでいた土地であり…

アンジェイ・コズロウスキー教授に聞く、対イスラエル非難決議とユダヤ人入植 (1)

国連安全保障理事会による対イスラエル入植非難決議2334号に対しての考えを、オックスフォード大学出身でワルシャワ大学の教授であるポーランド人学者アンジェイ・コズロウスキー博士に伺った。コズロウスキー博士は、イスラエル問題への専門的権威者ではな…

日本だけが誤解をされているのか (稲田朋美防衛大臣による靖国神社参拝)

複数の方から、稲田朋美防衛大臣による靖国神社参拝へのアメリカ・メディアの報道について聞かれた。 稲田大臣の参拝については、アジア問題専門家であり、日本の安倍首相についても肯定的に書かれるマイケル・オースリン氏が「稲田大臣の靖国参拝は、安倍首…

国際法と国連憲章に違反する、安保理による『対イスラエル入植非難決議2334号』

先週末に可決された国連安全保障理事会におけるイスラエルに対する非難決議2334号は、1967年の6日間戦争でイスラエルが勝ち取った土地に対するイスラエル人の入植そのものが国際法違反であると主張している。更に、イスラエル側の入植が『二国間解決案』や『…

プーチン露大統領訪日と、国連安全保障理事会対イスラエル非難決議に見る安倍外交の失態

国連安全保障理事会は、先週金曜、イスラエルのヨルダン川西岸地区入植を非難する決議を行なった。 イスラエルのネタヤフ首相は、そもそもこの国連安全保障理事会決議の背後には、任期切れの迫ったオバマ大統領の意向があった事を指摘している。アメリカは拒…

ドイツ、クリスマス・マーケットを襲ったイスラム教テロ

月曜夜、クリスマスの買い物をする客でにぎわうベルリンで、中世からの恒例となっているクリスマス・マーケットの人込みの人込みを目指し、トラックが突っ込み、12人が死亡し、約50人が負傷した。ドイツ当局をこれをテロと断定し、トラックの中に残されてい…

東アレッポの陥落

アサド大統領の下、シリア政府軍による反政府軍拠点『東アレッポ』への包囲戦は、アレッポの陥落と、今も続く市民への虐殺で終局を迎えたようだ。 以下はナショナル・レビュー誌の報道である。 Russia Wins Again -- Aleppo Falls | National Review -------…

「日本 死ね」は、テロではない

先日、「なぜ日本は海外メディアに誤解されて報道されるのか」といった趣旨の記事を見かけた。この記事は、海外の日本に関する報道の基本に、日本に対する人種差別があると示唆していたが、全て単純に人種差別、戦前から今に続く日本に対する敵視などに原因…

レックス・ティラーソン国務長官指名---議会は対決姿勢を強めよ

ドナルド・トランプ氏は、国務長官にレックス・ティラーソン氏を選んだようだ。この選択については、共和党議員の中にも懐疑的な声が多い。上院がこの指名を承認するかは不明だ。 http://www.nytimes.com/2016/12/12/us/politics/rex-tillerson-secretary-of…

ロシアによるアメリカ民主党システム・ハッキングの究極的目的

ロシアによるハッキングの動機に関するCIAとFBIの報告について、The Hillが記事を書いている。 US intelligence split on motive for Russian election interference | TheHill ---------- CIAとFBIは、ロシアによる大統領選挙の干渉に関して、議会に対して…

ロシアによるハッキングと、レックス・ティラーソン(エクソン会長)国務長官登用への懸念

2012年の大統領討論に於いて、当時二期目の当選を狙うオバマ大統領は、共和党からの対候補者であるミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事の「ロシアはアメリカの安全保障に対する一番の脅威である」と主張した事に対し、「80年代の政策だ」とあざ嗤った…

リベラル極論とナショナリズム極論の狭間で

以前も書いたが、私は、日本軍による『南京30万人大虐殺』や『南京40万人大虐殺』などは、荒唐無稽なプロパガンダであると考える。 ところがこの『30万人説』や『40万人説』に対する反発として、これらを否定する為に、『虐殺は起こらなかった説』や『(虐殺…

トランプ次期大統領・台湾総督との直接電話会談

ドナルド・トランプ次期大統領は、金曜、台湾の蔡英文総督と直接電話で会談を行なった。トランプ氏は、大統領当選を祝う電話だったとツイートしたが、アメリカ大統領、及び次期大統領と台湾総督との直接外交は、アメリカの何十年にも上る外交政策の慣習を破…

911テロ首謀者による「新たなテロの波を防いだジョージ・W・ブッシュ」

ローン・ウルフ型のテロが急増する中、911テロ後にアルカイダのトップ首謀者、カハリド・シーク・モハメッドを尋問していたジェームズ・E ・ミッチェル氏の回顧録が出版された。その中で、911テロ後に、更に新たなテロ攻撃を多発させようとしていたアルカイ…

シリア、アレッポ市民を襲う連日の空爆と化学兵器

化学兵器ウォッチドッグの加盟国は、シリア政府による、自国民に対する化学兵器の使用とその実態への説明をシリアが滞っている事を批判した。 オランダに駐在しているオーストラリアのブレット・メイソン大使は、ハーグでの会議で、シリアによる化学兵器を使…

『共産主義独裁者カストロ』を称える左翼の醜悪な偽善

私は時折、一部の人々が安倍首相を戦争好きなファシストと呼んだかと思えば、プーチン露大統領を称え、またプーチン露大統領を愛国者として称えたかと思えば、オバマ大統領を売国奴の独裁者と呼んでいるのを聞いてきた。 勿論、「ファシスト」や「独裁者」と…

キューバの独裁者、フィデル・カストロの死

キューバのフィデロ・カストロ議長が90歳の生涯を閉じました。 Former Cuban leader Fidel Castro dies at 90 | Washington Examiner カストロ元議長は、20世紀で最も多くの殺人を犯した最も残忍な独裁者の一人です。彼の残忍さ、冷酷さと比較されるべき独裁…

ロシア、最新式対艦ミサイル配置の意図

数日前、ロシアが北方領土(国後島と択捉島に最新式対艦ミサイル・システムを配置し、これによって北方領土海域内を運航する戦艦だけでなく、北海道全域が射程圏内に入った事になります。日本政府は、岸田外相が「日本政府は事情を調べて、然るべき処置をとる…

コメンタリー誌『反戦左翼の偽善』

先週末にかけてシリア政府によって空爆された3つの病院では、それまでの政府軍による化学兵器攻撃を受けた子供たちを含む多くの生存者が治療を受けていました。化学ガス爆弾から助け出された生存者への治療手段が、今回の空爆によって奪われた事は明らかです…

トルコの『強姦犯恩赦法案』と保守派イスラム主義への逆戻り

レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の独裁専制の下、イスラム主義の復活へ逆戻りが懸念されているトルコで、先週木曜日、未成年の少女を強姦しても、強姦が暴力や脅しに依らず、男性側が被害女性と結婚する場合、加害男性を罪に問わない法案が議会で…

世界が見捨てる東アレッポの悲劇

アメリカ大統領選がいよいよ終焉に迫っていた先月10月、ロシアが高度ミサイル防御システムSA-23をシリアに配置した事がアメリカ政府高官によって確認され、元国連大使でAEI上級研究員のジョン・ボルトン氏もフォックス・ニュースで語られていました。 公式に…

『アメリカよ、汝の選挙に不正はない』

「アメリカの選挙は不正操作されている」から始まって「FBIは不正をしている」と主張するドナルド・トランプ氏ですが、FBIのジェームズ・コーミィ長官が金曜日にヒラリー・クリントン元国務長官のe-mail捜査終了宣言を撤回した直後には、「FBIは思ったより不…

ユネスコによる『ユダヤ教』と『神殿の丘』の関わり否定

昨日ユネスコは、ユダヤ教の聖地であるエルサレムの「神殿の丘」と呼ばれる地域は、ユダヤ教とは関係がなく、イスラム教の聖地であるとの決議を可決しました。これは、国連の下部組織であるユネスコが、パレスチナと国連加盟国の多数を占めるイスラム教主義…

サウジアラビア訴訟とテロとの戦い

水曜日、9/11テロリストらを支援したとして、犠牲者家族らがサウジアラビアを法的に訴えられるように立法化した米国議会は、オバマ大統領の『大統領拒否権』を大多数の投票によって無効としましたが、一日が過ぎ、サウジアラビアからの反発やオバマ大統領の…

『9/11テロ遺族によるサウジアラビア訴訟』を巡る、米国議会とオバマ大統領の対立

2001年に起きた9・11テロに関して、ワシントンに駐在するサウジアラビアの大使や王室の一員が、飛行機をハイジャックしたアルカイダのメンバーへの資金援助をしていた疑惑が7月に議会によって纏められました。28ページに及ぶ議会報告書は、サウジアラビアが9…

馬渕睦夫氏と、グローバリズムという「陰謀説」

馬渕睦夫氏「我々が持っていた伝統的なというか因習的と言ってもいいんですが、そういったアメリカ観を変えなきゃいけないっていうか、アメリカ自身の正体を見るということでもあるんですが、そうしなければならないだろうと。それはどういうことかと言いま…

大統領としての資質が「修復不可能」なドナルド・トランプ候補

26年間CIAに務め、CIA長官、国家安全保障会議副議長、2006年から2011年まで国防長官を務めたロバーツ・ゲイツ氏がヒラリー・クリントン候補とドナルド・トランプ氏を比較した上で、トランプ氏については「修復不可能なレベル、大統領として相応しくない」と…

ロシア、アメリカ、日本のナショナリストの抱える危険

現在のロシアにあるのは、共産主義というイデオロギーではなく、プーチン大統領を筆頭にしたマフィア集団に政権を牛耳られたロシア・ナショナリズムです。これを要約すれば「すべて周りの国々は我々に対抗している。我々は敵によって周りを囲まれている。我…

いかに国連が虐殺を可能にしているか

5年に及ぶシリアでの内戦のため、200万人のシリア人が飲料水を得る事が出来ない中、国連は、アサド大統領率いるシリア政府との間に、支援金と救援物資の受け取りに関する合意に達しました。しかしながら、反アサド派住民をサリン・ガスなどの化学兵器や爆弾…

8月6日、日米同盟反故に言及するドナルド・トランプ

私は、ドナルド・トランプ氏が大統領となった場合と、ヒラリー・クリントン氏が大統領となった場合、「どちらが日本にとってより悪い状況となるか」について、一貫してドナルド・トランプ氏が大統領となった場合の方が、日本にとって危機的状況となると主張…

トランプ支持者の愛国心

トランプ支持者の考えるアメリカに対する一番の脅威は、プーチン大統領のような「外敵」ではなく、獅子懐中の虫、即ち、内側から国の保守伝統を破壊しようとするリベラル派です。彼らにとっては、プーチンがクリミアを違法併合しようが、ポーランドやバルト…

プーチンのプロパガンダ組織『ウィキリークス』と米大統領選工作

ジョン・シンドラー氏は、安全保障の専門家、また国家安全保障局のアナリストであり、反諜報活動、スパイ、テロリズムの専門家です。また海軍将校、軍事大学の教授でもあり、4つの著書を書いています。 彼が数日前、ウィキリークスによる民主党のe-mail流出…