2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧
昭和天皇が支持した「天皇機関説」は、天皇の地位を議会と等しくするものです。 明治憲法は「天皇は国の元首にして統治権を総攬し」としながら「この憲法の条規によりこれを行なう」と運用上の制約を課していました。具体的には、法律、勅令、詔勅などが効力…
皇道派にとって、天皇の親政政治を目指した「昭和維新」が、昭和天皇その人の強い反発と怒りを買ったことは全くの計算外だったようです。昭和天皇は伏見宮を通した「昭和維新の大詔渙発」などの上伸にも、「自分の意見は宮内大臣に話し置いてある」「宮中に…
昭和天皇の「戦争責任」が追及されなかったのは、GHQの占領にとって都合が良かったからという見方が、左翼・右翼両側からなされています。そういった一面があった事は否定しませんが、終戦当時のアメリカの世論は、昭和天皇の戦争責任を追及する声が強く、GH…
本日、手元に届いた、「トランプ氏を真剣に受け止めた場合」という特集記事を掲載したコメンタリー誌が届きましたので、それを参考にして、「トランプ氏の掲げる公約を真剣に受け取る場合、何が期待されるか」という視点で、『メキシコとの国境沿いの壁建設…
2013年、ディプロマット誌は、過去に対する日本の謝罪が忘れられてしまう原因を、歴史論争が中国や韓国によって政治問題へ発展してしまった点を挙げて書きましたが、同時に、日本側の問題点として、歴史修正主義者・ナショナリストの言動があるとし、靖国参…
日本側の意見として、「70年前の原爆投下に関して、何とか米国大統領からの謝罪を受けたい」、「日本こそ被害者である」という感情論がありますが、オバマ大統領の広島訪問の予定を受けて、保守派メディアや世論は、「広島や長崎の被害者に対して哀悼の意を…
第二次世界大戦当時のアメリカの政策に対する批判の声が、アメリカ側にも無いわけではありません。特に有名なのは、歴史家のチャールズ・ビヤードやハーバート・フーバー元大統領ら「Isolationist (一国平和主義)」などによる反ルーズベルト大統領を掲げる方…
2013年に書かれたディプロマット誌の記事を再読する機会に恵まれました。 以下はその和訳(部分)です。 thediplomat.com ------------ 『歴史の議論』は、日本が近隣諸国に対する過去の侵略戦争を一度も誤ったことが無いという前提で常になされている。(とこ…
田母神元幕僚長の逮捕に際して、ご自身は「国家権力にはかないません」とツイートをされました。 戦後生まれの田母神氏にとって殆どご自身ではご存じでない筈の、戦前の日本については良い国だと弁護をされていますが、田母神氏に言わせれば、現在の日本は国…
ケリー国務長官の広島訪問を受けて、オバマ大統領の広島訪問が取り沙汰され、70年前の原爆投下への謝罪を期待する声が、多くあるようです。 オバマ大統領の広島訪問、及び、謝罪をもって、『核の無い世界』への第一歩だとする考えには、私は強く反対致します…
イスラム教に対する「理由のない恐怖心」を表す『イスラム・フォビア(恐怖症)』という言葉を広めたイギリス政府の「平等と人権委員会」の高官であるトレイヴォー・フィリップス氏が、イスラム教徒の移民が西側社会のうちに、イスラム教国を作り、移民先の…
「日本は侵略戦争を起こさなかったのか」 中西氏への反論 ⑥ (最終) --- 『日本が絶対に「侵略」と認めてはならないのは、次の四つの理由があるからである。 第一は、何と言ってもそれは歴史の事実ではないからである。このことを実証的、歴史学的に論じる…
中西氏の「日韓合意」に対するご不満や不支持はともかく、中西氏は安倍首相が「保守かリベラルか」という問いかけをされていますので、中西氏の記事を引用して、保守派とは何か考えたいと思います。 ④、 --- 『ネット空間では、「安倍晋三は果たして保守なの…
中西輝政氏の「さらば安倍晋三、もはやこれまで」の記事を、いくつかに分けて引用させて頂いた上で、事実誤認と思われる点を指摘したいと思います。 ③ --- 『巷間、「アメリカの圧力」を云々する声がある。そこには「アメリカの声は天の声。だから仕方がない…
『今回の日韓合意に際しては、北朝鮮の核実験とミサイル発射が迫っているというタイミングでアメリカから日韓双方に対し合意への圧力があった以上、安倍首相は安全保障を優先して慰安婦問題で大幅譲歩したのはやむを得ない、正しい選択だった、とする保守派…
中西輝政氏の「さらば安倍晋三、もはやこれまで」の記事を、いくつかに分けて引用させて頂いた上で、見解の違いを述べたいと思います。 --- 『実際、「安倍談話」と「日韓慰安婦合意」は、歴史観をめぐるこの数十年にわたる日本の保守陣営の戦いにおいて、ま…
オバマ大統領とフランスのオランド大統領が木曜、ワシントンで会合を開き、テロリズムに対する対抗戦略を話し合いました。 しかしながらホワイト・ハウスは、オランド大統領の使った『イスラム教テロリズム』という言葉が気に入らなかったようで、ホワイトハ…
ISISのリーダーであるアブ・バクル・アル・バグダディの元妻が語った、彼との結婚生活に関する記事です。 nypost.com 彼女は世界で一番危険なテロリストと結婚していた、しかしながら、彼女の夫がISISのリーダーであった事には気づかなかったと言う。 アブ・…