2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

プーチンのプロパガンダ組織『ウィキリークス』と米大統領選工作

ジョン・シンドラー氏は、安全保障の専門家、また国家安全保障局のアナリストであり、反諜報活動、スパイ、テロリズムの専門家です。また海軍将校、軍事大学の教授でもあり、4つの著書を書いています。 彼が数日前、ウィキリークスによる民主党のe-mail流出…

ロシアによる米大統領選挙工作とトランプ支援

米国民主党全国委員会のコンピューター・サーバーがハッキングされ、民主党本部によるバーニー・サンダース議員への意図的なサボタージュを示す2万通のe-mailがウィキリークスによって報じられました。この事件の責任を取り、民主党全国委員会の委員長である…

言論の自由とヘイトスピーチ

アメリカや日本の憲法でもって保障されている言論の自由を論じる際、『言論の自由』という概念がどこから生まれたか考える必要があります。 この概念は、ヴォルテールの伝記小説である「ヴォルテールの友人たち」を書いたイギリスの歴史家であり、作家のエヴ…

国旗掲揚、国歌斉唱と「国民の権利」について

国旗掲揚や国歌斉唱について、私個人は賛成しております。日本の国旗や国歌だけではなく、外国のものに対しても、礼儀として敬意を払います。では国旗掲揚・国家斉唱が『憲法』によって義務付けられるべきか、という点において、これには反対を致します。 法…

トルコ: 政治犯に対する組織的拷問と強姦

イスラム過激派についての発信を行なっている「クラリオン・プロジェクト」の掲載した、クーデター後のトルコに関する記事を以下にご紹介します。 Turkey: Systematic Torture, Rape of Political Prisoners 7月15日のクーデター未遂の後、世界は何千人もの…

ロートリンゲン:マシェティで女性を刺殺したシリア難民

日曜日、ドイツ南部のロートリンゲン市で、一年半前にドイツに移住したシリア難民の21歳男性が、マシェティ(長刀のなた)で女性2人と男性一人に襲い掛かり、襲われたうちの妊娠をしていた女性が死亡する事件が起こりました。日曜日の事件はドイツ現地時間14時…

同盟国やNATO支援の『条件』を主張する、ドナルド・トランプという『ソシオパス』

トランプ氏の書いたとされる「Art of the Deal」は、実は本人の書いたものではなく、トニー・シュワルツというゴーストライターによって書かれたものですが、シュワルツ氏は、トランプ氏を「慢性的に、その瞬間、瞬間に嘘をつき、自分のつく嘘を真実だと信じ…

米保守メディア、ブルームバーグ誌による「自民党・憲法草案」への警告

先日は、アメリカ保守メディアであるナショナル・レビュー誌の、『ファシズムに逆戻りする日本』という記事をご紹介しました。 日本の憲法改正に関係して、アメリカの保守派メディアでは、その他にもブルームバーグ誌などが、同じ「天賦人権の否定」を危惧し…

トルコ、クーデター失敗を悲しく思う

先週金曜日に起こったトルコ軍によるクーデターの失敗で、現在までに、1,577人の大学長、2,745人の裁判官、21,000人の教師が罷免され、トルコの刑務所に拘束されている全ての政治犯は弁護士をつける権利、家族への面会、電話を掛ける『権利』をはく奪されて…

ナショナル・レビュー誌の書く『ファシズムに逆戻りする日本』

ナショナル・レビュー誌が『ファシズムに逆戻りする日本』という記事を掲載しましたので、これについて、意見を述べたいと思います。 なお、私はこのナショナル・レビュー誌の記事の全てに同意をしているわけではありませんが、大筋、このような『ひどい誤解…

ニース・テロとバタクラン劇場での拷問

バスティーユ牢獄襲撃を発端として始まったフランス革命を記念するパリ祭の当日、パリに次ぐ観光地であるニースで、花火を見物する市民を、チュニジア出身のイスラム教徒が「アラーフー・アクバール!(アラーは偉大なり)」を叫びつつ、次々に84名を轢殺すテ…

にわか『犠牲者』を気取るブラック・ライブズ・マター運動とトランプ支持者

ポーランド・ワルシャワで行なわれた土曜日の会見で、ダラスで起きた警察官への襲撃事件に関して、なぜかオバマ大統領は「犯行動機の解明は明らかにされてはいない」としています。 ダラス警察の発表によれば、5人の警察官を殺害した犯人のミカー・X・ジョン…

オバマ大統領の演説と『ブラック・ライブズ・マター』による警察へのテロ

木曜日、テキサス州ダラスで起きた反警察を掲げた『ブラック・ライブズ・マター(黒人の命には価値がある)』運動のデモ隊が警察官を襲撃し、5人の警察官がスナイパーによって射殺され、12人の警察官が負傷しました。 実はこの事件が起こる数時間前、オバマ大…

ヒラリー・クリントン、e-mail疑惑不起訴決定

FBIのジェームズ・コーミィ長官は、ヒラリー・クリントン候補のe-mail私的サーバー使用の問題に関して、クリントン候補が国務長官時代に、国の機密情報を私的サーバーで扱った事について、「極めて軽率であり、別の場合、解雇や機密事項取扱い不許可になると…

あまりにも無残なイスラエル人少女の死と、テロリストに給与を支払うパレスチナ政府

6月30日、イスラエルの西岸地区に住むアメリカとの二重国籍を持つ13歳のイスラエル人女の子、ハレル・ヤファ・アリエルが就寝中、自宅に忍び込んだ17歳のパレスチナ人に刺殺されました。これに伴い、イスラエルのネタヤフ首相は緊急閣僚会議を開き、「国全体…

バグダッドでのテロ...ダル•アル•ハルブ(戦いの家)

44名が犠牲となった、トルコの首都イスタンブールのアタトゥルク国際空港でのテロ、イエメンでの4名人が犠牲となった自爆テロ、バングラディシュのカフェ・ベーカリーでの20名が犠牲となったテロに続き、土曜日の夕刻イラクの首都バグダッドで、爆弾を積んだ…

バングラディシュのカフェ・ベーカリーを狙ったテロ

バングラディシュのカフェ・ベーカリーで、金曜夜に起きたテロは土曜日未明にバングラディシュ軍と地元警察の襲撃で、11時間にわたる籠城の後に20名の犠牲者を人質から出し、終局しました。 バングラディシュ当局の発表によれば、犯人は全員バングラディシュ…

米軍のISIS空爆に心を痛め「ヤディジ人の悲劇」を直視できない左派

アメリカ・オバマ政権は、ISIS制圧の為に最も効果的な「地上軍派遣」をせず、ISISの物資を運ぶトラックの列を断定的に空爆しているだけですが、それでもリベラル左派にとっては「環境に悪影響を与える」「市民に犠牲が出るかもしれない」という懸念が先立つ…