国際政治事情

ロシアによるハッキングと、レックス・ティラーソン(エクソン会長)国務長官登用への懸念

2012年の大統領討論に於いて、当時二期目の当選を狙うオバマ大統領は、共和党からの対候補者であるミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事の「ロシアはアメリカの安全保障に対する一番の脅威である」と主張した事に対し、「80年代の政策だ」とあざ嗤った…

リベラル極論とナショナリズム極論の狭間で

以前も書いたが、私は、日本軍による『南京30万人大虐殺』や『南京40万人大虐殺』などは、荒唐無稽なプロパガンダであると考える。 ところがこの『30万人説』や『40万人説』に対する反発として、これらを否定する為に、『虐殺は起こらなかった説』や『(虐殺…

トランプ次期大統領・台湾総督との直接電話会談

ドナルド・トランプ次期大統領は、金曜、台湾の蔡英文総督と直接電話で会談を行なった。トランプ氏は、大統領当選を祝う電話だったとツイートしたが、アメリカ大統領、及び次期大統領と台湾総督との直接外交は、アメリカの何十年にも上る外交政策の慣習を破…

911テロ首謀者による「新たなテロの波を防いだジョージ・W・ブッシュ」

ローン・ウルフ型のテロが急増する中、911テロ後にアルカイダのトップ首謀者、カハリド・シーク・モハメッドを尋問していたジェームズ・E ・ミッチェル氏の回顧録が出版された。その中で、911テロ後に、更に新たなテロ攻撃を多発させようとしていたアルカイ…

シリア、アレッポ市民を襲う連日の空爆と化学兵器

化学兵器ウォッチドッグの加盟国は、シリア政府による、自国民に対する化学兵器の使用とその実態への説明をシリアが滞っている事を批判した。 オランダに駐在しているオーストラリアのブレット・メイソン大使は、ハーグでの会議で、シリアによる化学兵器を使…

『共産主義独裁者カストロ』を称える左翼の醜悪な偽善

私は時折、一部の人々が安倍首相を戦争好きなファシストと呼んだかと思えば、プーチン露大統領を称え、またプーチン露大統領を愛国者として称えたかと思えば、オバマ大統領を売国奴の独裁者と呼んでいるのを聞いてきた。 勿論、「ファシスト」や「独裁者」と…

キューバの独裁者、フィデル・カストロの死

キューバのフィデロ・カストロ議長が90歳の生涯を閉じました。 Former Cuban leader Fidel Castro dies at 90 | Washington Examiner カストロ元議長は、20世紀で最も多くの殺人を犯した最も残忍な独裁者の一人です。彼の残忍さ、冷酷さと比較されるべき独裁…

ロシア、最新式対艦ミサイル配置の意図

数日前、ロシアが北方領土(国後島と択捉島に最新式対艦ミサイル・システムを配置し、これによって北方領土海域内を運航する戦艦だけでなく、北海道全域が射程圏内に入った事になります。日本政府は、岸田外相が「日本政府は事情を調べて、然るべき処置をとる…

コメンタリー誌『反戦左翼の偽善』

先週末にかけてシリア政府によって空爆された3つの病院では、それまでの政府軍による化学兵器攻撃を受けた子供たちを含む多くの生存者が治療を受けていました。化学ガス爆弾から助け出された生存者への治療手段が、今回の空爆によって奪われた事は明らかです…

トルコの『強姦犯恩赦法案』と保守派イスラム主義への逆戻り

レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の独裁専制の下、イスラム主義の復活へ逆戻りが懸念されているトルコで、先週木曜日、未成年の少女を強姦しても、強姦が暴力や脅しに依らず、男性側が被害女性と結婚する場合、加害男性を罪に問わない法案が議会で…

世界が見捨てる東アレッポの悲劇

アメリカ大統領選がいよいよ終焉に迫っていた先月10月、ロシアが高度ミサイル防御システムSA-23をシリアに配置した事がアメリカ政府高官によって確認され、元国連大使でAEI上級研究員のジョン・ボルトン氏もフォックス・ニュースで語られていました。 公式に…

『アメリカよ、汝の選挙に不正はない』

「アメリカの選挙は不正操作されている」から始まって「FBIは不正をしている」と主張するドナルド・トランプ氏ですが、FBIのジェームズ・コーミィ長官が金曜日にヒラリー・クリントン元国務長官のe-mail捜査終了宣言を撤回した直後には、「FBIは思ったより不…

ユネスコによる『ユダヤ教』と『神殿の丘』の関わり否定

昨日ユネスコは、ユダヤ教の聖地であるエルサレムの「神殿の丘」と呼ばれる地域は、ユダヤ教とは関係がなく、イスラム教の聖地であるとの決議を可決しました。これは、国連の下部組織であるユネスコが、パレスチナと国連加盟国の多数を占めるイスラム教主義…

サウジアラビア訴訟とテロとの戦い

水曜日、9/11テロリストらを支援したとして、犠牲者家族らがサウジアラビアを法的に訴えられるように立法化した米国議会は、オバマ大統領の『大統領拒否権』を大多数の投票によって無効としましたが、一日が過ぎ、サウジアラビアからの反発やオバマ大統領の…

『9/11テロ遺族によるサウジアラビア訴訟』を巡る、米国議会とオバマ大統領の対立

2001年に起きた9・11テロに関して、ワシントンに駐在するサウジアラビアの大使や王室の一員が、飛行機をハイジャックしたアルカイダのメンバーへの資金援助をしていた疑惑が7月に議会によって纏められました。28ページに及ぶ議会報告書は、サウジアラビアが9…

馬渕睦夫氏と、グローバリズムという「陰謀説」

馬渕睦夫氏「我々が持っていた伝統的なというか因習的と言ってもいいんですが、そういったアメリカ観を変えなきゃいけないっていうか、アメリカ自身の正体を見るということでもあるんですが、そうしなければならないだろうと。それはどういうことかと言いま…

大統領としての資質が「修復不可能」なドナルド・トランプ候補

26年間CIAに務め、CIA長官、国家安全保障会議副議長、2006年から2011年まで国防長官を務めたロバーツ・ゲイツ氏がヒラリー・クリントン候補とドナルド・トランプ氏を比較した上で、トランプ氏については「修復不可能なレベル、大統領として相応しくない」と…

ロシア、アメリカ、日本のナショナリストの抱える危険

現在のロシアにあるのは、共産主義というイデオロギーではなく、プーチン大統領を筆頭にしたマフィア集団に政権を牛耳られたロシア・ナショナリズムです。これを要約すれば「すべて周りの国々は我々に対抗している。我々は敵によって周りを囲まれている。我…

いかに国連が虐殺を可能にしているか

5年に及ぶシリアでの内戦のため、200万人のシリア人が飲料水を得る事が出来ない中、国連は、アサド大統領率いるシリア政府との間に、支援金と救援物資の受け取りに関する合意に達しました。しかしながら、反アサド派住民をサリン・ガスなどの化学兵器や爆弾…

8月6日、日米同盟反故に言及するドナルド・トランプ

私は、ドナルド・トランプ氏が大統領となった場合と、ヒラリー・クリントン氏が大統領となった場合、「どちらが日本にとってより悪い状況となるか」について、一貫してドナルド・トランプ氏が大統領となった場合の方が、日本にとって危機的状況となると主張…

トランプ支持者の愛国心

トランプ支持者の考えるアメリカに対する一番の脅威は、プーチン大統領のような「外敵」ではなく、獅子懐中の虫、即ち、内側から国の保守伝統を破壊しようとするリベラル派です。彼らにとっては、プーチンがクリミアを違法併合しようが、ポーランドやバルト…

プーチンのプロパガンダ組織『ウィキリークス』と米大統領選工作

ジョン・シンドラー氏は、安全保障の専門家、また国家安全保障局のアナリストであり、反諜報活動、スパイ、テロリズムの専門家です。また海軍将校、軍事大学の教授でもあり、4つの著書を書いています。 彼が数日前、ウィキリークスによる民主党のe-mail流出…

ロシアによる米大統領選挙工作とトランプ支援

米国民主党全国委員会のコンピューター・サーバーがハッキングされ、民主党本部によるバーニー・サンダース議員への意図的なサボタージュを示す2万通のe-mailがウィキリークスによって報じられました。この事件の責任を取り、民主党全国委員会の委員長である…

国旗掲揚、国歌斉唱と「国民の権利」について

国旗掲揚や国歌斉唱について、私個人は賛成しております。日本の国旗や国歌だけではなく、外国のものに対しても、礼儀として敬意を払います。では国旗掲揚・国家斉唱が『憲法』によって義務付けられるべきか、という点において、これには反対を致します。 法…

トルコ: 政治犯に対する組織的拷問と強姦

イスラム過激派についての発信を行なっている「クラリオン・プロジェクト」の掲載した、クーデター後のトルコに関する記事を以下にご紹介します。 Turkey: Systematic Torture, Rape of Political Prisoners 7月15日のクーデター未遂の後、世界は何千人もの…

ロートリンゲン:マシェティで女性を刺殺したシリア難民

日曜日、ドイツ南部のロートリンゲン市で、一年半前にドイツに移住したシリア難民の21歳男性が、マシェティ(長刀のなた)で女性2人と男性一人に襲い掛かり、襲われたうちの妊娠をしていた女性が死亡する事件が起こりました。日曜日の事件はドイツ現地時間14時…

アフガニスタン、少数民族を襲ったISISテロの非道

アフガニスタンの首都カブールにおいて、電力を求める少数民族であるハザーラ人のデモ隊に、3人のジハーディストによる爆弾が爆破され、少なくとも80人が死亡し、230人以上が負傷したようです。 ハザーラ人はシーア派のイスラム教徒であり、人種的にはモンゴ…

アジア・タイムズ記事と産経新聞の曲解

自民党の新憲法改正草案と自民党圧勝を書いたナショナル・レビュー誌による『ファシズムに逆戻りする日本』という記事に対して、アジア・タイムズが『日本保守派ロビィ・日本会議---心配する必要があるのか』という記事を掲載しています。 Japan’s conservat…

トルコ、クーデター失敗を悲しく思う

先週金曜日に起こったトルコ軍によるクーデターの失敗で、現在までに、1,577人の大学長、2,745人の裁判官、21,000人の教師が罷免され、トルコの刑務所に拘束されている全ての政治犯は弁護士をつける権利、家族への面会、電話を掛ける『権利』をはく奪されて…

ニース・テロとバタクラン劇場での拷問

バスティーユ牢獄襲撃を発端として始まったフランス革命を記念するパリ祭の当日、パリに次ぐ観光地であるニースで、花火を見物する市民を、チュニジア出身のイスラム教徒が「アラーフー・アクバール!(アラーは偉大なり)」を叫びつつ、次々に84名を轢殺すテ…