あまりにも無残なイスラエル人少女の死と、テロリストに給与を支払うパレスチナ政府

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6月30日、イスラエルの西岸地区に住むアメリカとの二重国籍を持つ13歳のイスラエル人女の子、ハレル・ヤファ・アリエルが就寝中、自宅に忍び込んだ17歳のパレスチナ人に刺殺されました。これに伴い、イスラエルのネタヤフ首相は緊急閣僚会議を開き、「国全体がご遺族の痛みに共感している。殺人者は我々に対して勝利する事は出来ない事を知るべきだ」と声明を発表しました。
 
またネタヤフ首相は、ビデオメッセージで「一体誰がこのようなことを行なうだろう。安心をして眠っている子供を殺してはいけない。自分の気に入らない政策に対する反発を表す為に、少女の喉を切り裂いてはいけない。こんなことを行なうのは「洗脳」をされているからだ。歪んだイデオロギーによって洗脳され、この子供は人間ではないと教えられているからだ」と語っています。

www.timesofisrael.com

 
アメリカ政府のジョン・カービィ報道官も、「テロに対する最も強い怒りを以て、これを非難する」と批判しました。

Jewish girl, 13, stabbed to death in West Bank bedroom was U.S. citizen | Fox News

 
少女の悲鳴を聞いて駆け付けたイスラエル警察によって射殺された犯人のパレスチナ人テロリスト、モハメッド・タライレーの母親は、事件の数時間後、パレスチナ系メディアに対して、以下の通り答えています。

Palestinian Mother Overjoyed Her Son Murdered Jewish Child - Israel Today | Israel News

 
「私の息子は英雄です。私は彼を誇りに思います。私の息子はエルサレムとアル・アクサ寺院を守る為に殉教者として死にました。アラーの御心に叶うなら、パレスチナの若者すべてが彼の後に続くべきです。アラーが褒め称えられますように」
 

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母親が息子の行ないに誇りをもって語ったのとは対照的に、パレスチナの国営放送は、モハメッド・タレイレーが少女を殺害した事によってイスラエル警察によって殺害されたという見方を否定し、タレイレーが「何の理由もなく」イスラエル警察によって殺害されたと示唆しています。
 
さて、このようなパレスチナ人テロリストに対して、パレスチナ政府は政府の予算から給与を支払っている事が、2011年に「パレスチナ・メディア・ウォッチ』という団体の調査によって明らかにされました。
 
パレスチナ政府からテロリストに支払われる給与は、罪状の重さによってガザで働くパレスチナ人の平均給与の4割増しから、殺人を犯した為にイスラエル政府によって「終身刑」の判決を受けたテロリストは「夢のような高額給与」が毎月支払われる、と報告されています。イスラエル軍および、警察によって殺害された場合は、別の報酬がパレスチナ政府から支払われるようです。
 
西側各国はパレスチナ政府への援助を行なっており、西側の国民の支払う税金が、パレスチナ・テロリストへの給与に繋がっている事をメディアが報道した為、パレスチナ政府のモハメッド・アバスは大統領は、今後パレスチナ政府からテロリストに対して給与の支払いを行なうことを止め、代わりにPLO(パレスチナ解放機構)がその役目を負うとしましたが、両組織はともにアバス大統領が代表であり、両組織間の金銭の流通は自由に行なわれています。
 
オバマ政権をはじめ、西側各国はこのまやかしに対して介入をする強い姿勢を見せることはありませんでしたが、米国議会は来年からの外国支援の予算からパレスチナ政府とPLOがテロリストに支払っている給与と同額を「支援金」からカットする法案を通過させました。
 
複数のアメリカの保守系メディアは、この法案を取り上げ、イスラエルとアメリカの両政府が、イギリスを始めとするヨーロッパ各国政府にも、同等の対処を呼びかけています。
 
この法案を提案したインディアナ州選出のダン・コーツ共和党議員は、「(パレスチナ側の非道は)我慢するにも不道徳が過ぎる」と語っています。