米軍のISIS空爆に心を痛め「ヤディジ人の悲劇」を直視できない左派

アメリカ・オバマ政権は、ISIS制圧の為に最も効果的な「地上軍派遣」をせず、ISISの物資を運ぶトラックの列を断定的に空爆しているだけですが、それでもリベラル左派にとっては「環境に悪影響を与える」「市民に犠牲が出るかもしれない」という懸念が先立つようです。
 
 
歴史的文化財の破壊や動物虐待などの環境破壊はISISの得意とするところですが、「市民の犠牲」に至っては、米軍の空爆さえ無ければ「市民の犠牲は出ないのか」と逆に聞きたくなります。
 
「戦争はイヤ」というマントラさえ繰り返せば、戦争は起こらないのでしょうか。
 
戦争さえ避ければ、人権は守られるのでしょうか。
 
以下に、先月7日のイスラエル系Ynetnews、またWNDニュースをご紹介します。
 
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先週末、19人のヤディジ人女性がイラクの首都モスルで、ISISメンバーである強制結婚相手の夫とのセックスを拒絶した為、鉄の折に入れられ、目撃者の証言によれば何百人もの群衆の見守る中、生きたまま焼かれて処刑されました。
 
目撃者の一人がシリアのニュース・エージェンシーARAに語ったところによれば、「彼女たちは、何百人もの見守る中、生きたまま焼かれました。誰もあの恐ろしい罰から彼女たちを助け出す事が出来ませんでした。」もう一人の目撃者であるアブドラー・アル・マラは、「彼女たちはISISの民兵とのセックスを拒んだため、殺されました」と応えています。
 

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ISISの民兵は2014年8月に、イラクのヤディジ人領域を侵略した後、何千にも女性を性奴隷として使用する為に強制連行しましたが、今回処刑された19人も、これらの女性の中に含まれています。アメリカのフォックス・ニュースの報道によれば、国連と人権擁護グループは、ISISに対してこれらの女性を釈放するように何度かISISに要請をし、ひどい人権侵害が行なわれていると報道しています。(イラク北部の)クルド人地域の政府によれば、ISISによってイラクやシリアでは、約1800人の女性が連行されたと見積もられていますが、国連の調査ではヤディジ人だけで、約3500人の女性が連れ去られています。
 
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1994年に起きた、約100日間の間に80万人から120万人のツチ族が虐殺された「ルワンダの民族浄化」については去年述べましたが、これは「戦争」ではありません。米国を含めた他国の軍事介入は無く、ツチ族は「国連平和維持軍」の目の前で虐殺されていきました。
 
現在のイラク・シリアで起きている、特にヤディジ人(その殆どはキリスト教徒ですが)を対象とした民族浄化の非は、全てISISを含むイスラム教過激派にあり、「穏健派イスラム教徒」も虐殺を援助している場合が報道されています。
 

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ISISは捕虜やヤディジ人などを、生き埋めにしたり、十字架につけて殺したり、斬首をしたり、檻に入れて溺死させたりしてきましたが、5月には25人の鉄の折に入れた捕虜を生きたまま酸のプールに沈め、体を溶かして殺害しています。
 
こういったISISへの制圧に、オバマ政権は『空爆』という方法で臨んでいるのですが、それでも左派には「残酷だ」と思えるようです。