日本の歴史、政治

ロバート・スティネット『欺瞞の日々』の欺瞞

『真珠湾攻撃』について、『ヨーロッパの戦争に裏口介入するためにルーズベルト大統領が意図的に日本に真珠湾を攻撃させた』というロバート・スティネット著の『欺瞞の日々』は、『ルーズベルト陰謀論信者』によって頻繁に引用されますが、多くの歴史家は、…

愛国心の右・左

左翼やリベラル派には愛国心はあるかという疑問を考えてみました。 結論として、彼らも勿論祖国を愛せますし、実際彼らは「祖国を愛しているからこそ、改革が必要なのだ」と言うでしょう。 まず愛国心の前に『郷土愛』について述べますが、これは故郷を愛す…

北朝鮮の脅威を前に、それでも反米・反安倍がやめられない保守派言論人

拉致問題もさることながら、ミサイル発射、核実験など、情勢の緊迫化が感じられる北朝鮮問題ですが、「対中国・北朝鮮を睨んでの安全保障の問題の為 には韓国との協力関係が重要である」という安倍政権の姿勢に疑問を投げかけ、特にその『日韓合意』に反対を…

『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった!』……元外交官による陰謀説流布

『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった!』という馬淵睦夫氏の書かれた本がベストセラーとなっている様です。 本の帯には、『戦後70年の節目、いまこそ、「洗脳史観」を断ち切り、米中韓との歴史戦争に勝つために!』 [わが国がアジアの大国…

BBC慰安婦報道-----証人としての松本正義氏の資質

2015年8月、BBCが、"Japan Revisionists Deny WW2 Sex Slave Atrocity"という記事を書き、日本の歴史修正者が第二次世界大戦中の残虐行為を否定しているという内容で、歴史修正主義者として田母神俊雄氏が挙げられ、元慰安婦の李玉善さんが被害者として紹介…

田母神氏政治資金横領疑惑と、原則を忘れた保守派たち

「大きな悪に立ち向かえるのはこの方しかいない」というイメージが一端作り出されると、巨悪に対して立ち向かっているという期待感が働いて、「これくらいの違反はもっと大きな不正に立ち向かうには仕方がない」という理屈を生じさせ、支持者は「法律上の小…

『ヒラリー・クリントン大統領』と『ドナルド・トランプ大統領』...どちらが日本にとってより悪い結果をもたらすか

『ヒラリー・クリントン大統領』と『ドナルド・トランプ大統領』の比較をワルシャワ大学教授のアンジェイ•コズロウスキー博士が分析されています。 以下は、コズロウスキー博士の書かれたものの和訳です。 ....... ヒラリー・クリントン元国務長官が大統領と…

最も説得力のある『南京30万人大虐殺』の否定論

繰り返しになりますが、秦郁彦氏の主張される南京に於いて2万から4万人の不法殺害、いわゆる虐殺があった事に対する反論に、『南京難民区の人口増加』、『こんなに平和な南京の写真』、ましてや『南京に入城した際人っ子一人いなかった。虐殺など起こる訳が…

慰安婦問題の論争を考える

私が歴史論争に於いて、最近見かけるオンラインの議論に不満を持つのは、争点が『日本軍は、歴史上稀にみる残虐行為を行なった』か、『日本軍は歴史上稀に見る品行方正な軍隊で、悪い事を一つも行なわなかった』に限られてしまっているように感じられるから…

アメリカ地方都市と慰安婦像設置運動 (3)

クリス・クリスティーは、2016年の大統領予備選に共和党から立候補をしていたが、支持が集まらず、選挙から降りて、不動産王のドナルド・トランプ氏への支持へと乗り換えた。彼がトランプ氏支持へと乗り換えた背景には、同じ票田から支持を集めている、自分…

アメリカ地方都市と慰安婦像設置運動 (2)

さて、グレンデール市に慰安婦像が設置された当時の市議のうちの二人、ザレア・シニャイナンとローラ・フリードマンを見てみよう。 ザレア・シナイニャンはアルメニア系アメリカ人である。この慰安婦像設置運動が韓国人団体の言う「女性の権利」や「人権」の…

『南京』と『安保法案』を共に並べる愚 (2)

「なぜ30万人説はウソであろう、という検証ではなく、「大虐殺否定派」への意見ばかりを申されているのか」というご質問を頂きました。 まず私は、南京について意見を述べる時、「私は以前、南京大虐殺は起こらなかったと信じておりました。今でも中国側の主…

日米の政治事情  保守派が保守派でなくなる時

私はアメリカの政治事情や日本の諸事情に関して、日米両国の人々と、議論をする事がしばしばあります。 最近は、大統領選、また党の指名選において、トランプキンやトランボットと揶揄される、ドナルド・トランプ氏のサポーターの方々と議論を交わしています…

IWGレポートについて、

私は2014年の9月11日、当時一緒に活動していたアメリカ人と、ワシントンDCにある国立文書館へ行きました。そのアメリカ人に言わせると、「公開されたアメリカの文書の中に慰安婦問題に関連するものがあるに違いない」という事で、慰安婦問題に少しでも進展が…

自虐史観と自慢史観

「私のご先祖様は、悪い事をしたの? お母さん、だから私は悪い日本人なの?」あなたは、お子様にどう教えられますか? 私は、こう教えます。 「ご先祖様が悪いことをしても、あなたが悪いことをしていなければ、あなたは悪い日本人ではないのよ。どんな国であ…

日露戦争と第二次世界大戦

2015年の終戦70年を記念しての安倍談話で、「植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました」と安倍首相が言及されたのが、日露戦争です。 平成27年8月14日 内閣総理大臣談話 | 平成27年 | 総理指示・談話など | 総理大臣 | 首相…

左翼の集団自殺的『平和主義者』

『殺すくらいなら、殺されよう。』 「どんなに世界が残酷で、日本に危機が及んでも、攻撃や侵略をされても、私たちは戦わないと日本国憲法に誓った。守ったり戦ったりするより私たちの心にある永久の平和を大切にしよう」 出掛けていく戦争に反対する国民は…

『南京大虐殺』 阿羅健一氏の情報操作 (?)

私は以前、南京大虐殺は起こらなかったと信じておりました。今でも中国側の主張する30万人虐殺説は信じておりません。 それでも、日本軍への補給が殆ど届かなかった中国戦線の実情を学んで、近代史専門家の秦郁彦氏の仰る4万人虐殺説こそ、論理的だと思うよ…

『南京大虐殺』 月刊『正論』記事への反論

月刊『正論』の記事だそうですが、抜粋した上で、特に秦郁彦先生に関する記述について、いくつか反論をさせて頂きます。 「南京」と墜ちたユネスコ・国連 登録資料・中国版「アンネの日記」自体が「大虐殺」不在の証拠だ | Web「正論」|Seiron ---------- […

本当にあった食人事件…父島事件

『アンブロークン』という映画がアメリカで公開されたのは、一年前のクリスマスでした。 この映画についての噂に、日本には人肉を食する儀式的な習慣があったという描写が映画の中でなされていると言うものがありましたが、実際にはそのような描写も、そのよ…

通州事件のユネスコ申請に関して (4)

日本人の間にはあまり知られていない事件ですが、1857年にインドの反乱軍によって、『カウンプールの籠城』と呼ばれる虐殺事件がおきました。https://en.m.wikipedia.org/wiki/Siege_of_Cawnpore正確な犠牲者数はわからないものの、女性・子供206人を含める…

通州事件のユネスコ申請に関して…(3)

通州事件のユネスコ申請に関して…(3) 日本人以外の方との歴史討論で感じる事ですが、日本人が考えている歴史観と、日本を一歩出たところの外国人の考えは違うようです。 「いずれの歴史認識が正しいか」という判断よりも、歴史認識に違いがある点は認めた…

通州事件のユネスコ申請に関して…(2)

通州事件のユネスコ申請に関して…(2) ナショナリスト的な考えでは、「中韓は日本の敵」、「アメリカも敵」、「中韓以外のアジアの国々では、戦中の日本の行ないは感謝をもって受け入れられている」という理解のようですが、実際の意識調査では、フィ リピ…

通州事件のユネスコ申請に関して…(1)

通州事件のユネスコ申請に関して…(1) 通州事件をユネスコの記憶遺産に申請しようという日本側の動機は、「南京大虐殺の登録を受けて」と言われている。 「通州事件」ユネスコ記憶遺産に申請へ つくる会「世界に知ってほしい」 中国人部隊の邦人200人殺…

ISISより酷い中韓のテロ活動?

或る著名な方のフェイスブックのタイムラインが随分シェアをされていて目に付いたのですが、人気のあるブログをなさっている方ですので、良いものをお書きになっていらっしゃるのだとも思いますが、事実誤認が甚だしく思えましたので、いくつかの点だけここ…