アメリカの政治事情

ドイツ、クリスマス・マーケットを襲ったイスラム教テロ

月曜夜、クリスマスの買い物をする客でにぎわうベルリンで、中世からの恒例となっているクリスマス・マーケットの人込みの人込みを目指し、トラックが突っ込み、12人が死亡し、約50人が負傷した。ドイツ当局をこれをテロと断定し、トラックの中に残されてい…

在トルコ露大使の暗殺と、事件の政治利用

トルコに駐在していたロシアのアンドレイ・カルロフ大使が、 シリアにおけるロシアの軍事行動を非難するトルコの機動隊に所属 する警察官によって暗殺された。ロシア、トルコ両国とも、 これをテロと断定している。ウォール・ストリート・ ジャーナル紙の報…

日本の右派が抱える危機(2) 各国の極右ナショナリストに近づくプーチン・ロシア

さて、『日本の保守派が抱える危機(1)』の冒頭にあげたジョシュア・ブレイクニー氏は、ホロコーストを否定しているだけではなく、9・11テロをアメリカによる自作自演と主張されている。典型的な『陰謀論者』である。それだけではない。彼は、旧ゾヴィエト時…

日本の右派が抱える危機(1) ホロコースト否定論者と南京否定論者

二年前、私は独自のラジオ番組を持つジョシュア・ブレイクニーというジャーナリストから、フェイスブックの機能を通してメッセージを頂いた。 「こんにちは。私はカナダ在住のイギリス人ジャーナリストです。私は自分のラジオ番組を持っていて、あなたをゲス…

アレッポに聞く、ロシアは約束を守るか

プーチン大統領の訪日を機に、ロシアが果たして信頼に値するか、交渉での取り決めを守るかの議論がなされているようだ。今日も北方領土問題が解決しないのは、アメリカの責任であるという声も何故かある。 「ロシア国民の多くが北方領土返還に反対している中…

ヒラリーよりもプーチンへの好感度を増す共和党支持者---WSJ

ウクライナ不法占拠から始まって、シリアへのロシア軍派遣、アメリカ大統領選挙に影響を与える事を目的とした、民主党と共和党への大胆なハッキング、シリア・アレッポにおける連日連夜に渡った大規模な空爆による一般市民への虐殺などを考えれば、2012年、…

東アレッポの陥落

アサド大統領の下、シリア政府軍による反政府軍拠点『東アレッポ』への包囲戦は、アレッポの陥落と、今も続く市民への虐殺で終局を迎えたようだ。 以下はナショナル・レビュー誌の報道である。 Russia Wins Again -- Aleppo Falls | National Review -------…

「日本 死ね」は、テロではない

先日、「なぜ日本は海外メディアに誤解されて報道されるのか」といった趣旨の記事を見かけた。この記事は、海外の日本に関する報道の基本に、日本に対する人種差別があると示唆していたが、全て単純に人種差別、戦前から今に続く日本に対する敵視などに原因…

レックス・ティラーソン国務長官指名---議会は対決姿勢を強めよ

ドナルド・トランプ氏は、国務長官にレックス・ティラーソン氏を選んだようだ。この選択については、共和党議員の中にも懐疑的な声が多い。上院がこの指名を承認するかは不明だ。 http://www.nytimes.com/2016/12/12/us/politics/rex-tillerson-secretary-of…

ロシアによるアメリカ民主党システム・ハッキングの究極的目的

ロシアによるハッキングの動機に関するCIAとFBIの報告について、The Hillが記事を書いている。 US intelligence split on motive for Russian election interference | TheHill ---------- CIAとFBIは、ロシアによる大統領選挙の干渉に関して、議会に対して…

ロシアによるハッキングと、レックス・ティラーソン(エクソン会長)国務長官登用への懸念

2012年の大統領討論に於いて、当時二期目の当選を狙うオバマ大統領は、共和党からの対候補者であるミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事の「ロシアはアメリカの安全保障に対する一番の脅威である」と主張した事に対し、「80年代の政策だ」とあざ嗤った…

「トランプ氏の言葉を、文字通り受け取らず真剣に受け取れ」というナンセンス

トランプ氏の選挙中の公約から始まって現在に至るまで、トランプ氏ほど、「既成の政治家とは違い、分かり易い言葉で、そのままをハッキリ語ってくれる」と評価を受けながら、実際には彼の真意が全くの不明である次期大統領もいない。メディアや批判者らは、…

#ピザゲート---ヒラリー憎悪と陰謀説に煽動されたアメリカ右派の犯罪

以下は、先週日曜の午後、ワシントンDCで起きた発砲事件「ピザゲート」が、いかにインターネット上の無責任な噂から、発砲事件に発生していったのかを調べたワシントン・ポスト紙による詳細な記事を、3分の一程度抜粋した上で訳したものだ。(ワシントン・ポ…

真珠湾から75年、戦後自由主義社会と世界秩序の擁護者となる安倍・日本

以前、マイケル・オースリン氏の書かれた安倍首相に関する記事をご紹介した事がある。 オースリン氏は、元イェール大学助教授であり、現在は保守派シンクタンクである「アメリカン・エンタープライズ・インスティテュート」の常勤研究員、ウォール・ストリー…

保守派は「偽情報」で騙すな、「偽情報」に騙されるな。

先月始めの11月2日、ヒラリー・クリントン元国務長官が、ワシントンDCのピザ・レストランにおいて「マネー・ローンダリング」から始まり「子供相手の性犯罪」に関与している、というニュースが流れた。これは意図的に捏造された偽ニュースであり、社会的責任…

リベラル極論とナショナリズム極論の狭間で

以前も書いたが、私は、日本軍による『南京30万人大虐殺』や『南京40万人大虐殺』などは、荒唐無稽なプロパガンダであると考える。 ところがこの『30万人説』や『40万人説』に対する反発として、これらを否定する為に、『虐殺は起こらなかった説』や『(虐殺…

トランプ次期大統領の掲げる『関税35%』政策の危険

多くのトランプ支持者は、「トランプ氏は思ったことを、そのままハッキリとわかるように言ってくれる」ことを、既成の政治家には無いトランプ氏の魅力と主張してきた。この、「トランプ氏は、自分の考えをそのまま分かり易い言葉で述べる」とは、一部支持者…

トランプ次期大統領・台湾総督との直接電話会談

ドナルド・トランプ次期大統領は、金曜、台湾の蔡英文総督と直接電話で会談を行なった。トランプ氏は、大統領当選を祝う電話だったとツイートしたが、アメリカ大統領、及び次期大統領と台湾総督との直接外交は、アメリカの何十年にも上る外交政策の慣習を破…

911テロ首謀者による「新たなテロの波を防いだジョージ・W・ブッシュ」

ローン・ウルフ型のテロが急増する中、911テロ後にアルカイダのトップ首謀者、カハリド・シーク・モハメッドを尋問していたジェームズ・E ・ミッチェル氏の回顧録が出版された。その中で、911テロ後に、更に新たなテロ攻撃を多発させようとしていたアルカイ…

トランプ氏が主張する、大統領選「300万の不法工作」

緑の党のジル・スタイン党首が、スウィング・ステーツと呼ばれる州の開票の再集計作業を申請し、ウィスコンシン州の選挙管理委員会がそれに応じている。 スタイン党首は、ミシガン州とペンシルバニア州の再集計も申請しており、これらの州の動向が注目される…

トランプ氏による『ヒラリー恩赦』とマイケル•フリンの機密情報扱い不正

ドナルド・トランプ次期大統領は、選挙中には対候補者であったヒラリー・クリントン元国務長官を「曲がったヒラリー」と呼び、「当選の暁には、特別な検察官を任命し、彼女を起訴する」と約束してきました。大統領候補者の討論会でも「(私が大統領となった時…

トランプ次期大統領の勝因と、これからの『分析』

トランプ次期大統領の政策に関して、日本の一部の方々が「トランプ新大統領は中国を軍事力で抑える」や、「政策顧問が明らかにしたアジア政策」など、自信に満ちた調子で書かれている記事を拝見しますと、本国アメリカの熟練した政治評論家やアナリストらが…

最も重要な任務に就く「新鮮味溢れる」素人たち

2016年の大統領選挙には、全員で17人が共和党から立候補していました。 その中で、私は元脳外科医のベン・カーソン氏は、アイオア州での投票後、「洋服を新しく着替える為」として、選挙結果を受けた自らの祝賀会に参加せず、フロリダ州の自宅に飛行機で戻り…

トランプ氏の当選を好機と見る、『お花畑』極右と極左

ドナルド・トランプ氏の大統領当選は、ロシアや北朝鮮などの敵対国を喜ばせながら、アメリカの同盟国を困惑させていると言われています。実際プーチン大統領は、トランプ氏の当選を、クリミア侵攻とシリア情勢をキッカケとした米ロの緊張関係改善の糸口とし…

『トランプ大統領』---我々は心配をするべきか

ドナルド・トランプ氏が第45代目の大統領に当選し、来年1月には大統領として就任をしますが、この事実を以て、我々はパニックに陥るべきでしょうか。デモによってトランプ氏大統領就任への反対を唱えるべきでしょうか。 どんな場合でも言えることですが、心…

トランプ当選の悪夢が現実となった時---「我々は選挙結果を受け入れなければならない。」

何か月も前から、選挙後にはトランプ支持者たちによって全米各地でのデモや暴動が予想されていましたが、ヒラリー・クリントン元国務長官の敗北によって、全米各地でデモ、暴動を起こしているのは、反トランプを掲げた人々です。勿論、熱狂的なトランプ支持…

トランプ陣営が認めた、選挙トリックとしての『メキシコとの国境沿いの壁』『オバマケア撤廃』『ヒラリーを刑務所に送る』

トランプ氏のサポーターでトップ・アドバイザーでもあるニュート・ギングリッチ元下院議長は、トランプ次期大統領が「メキシコとの国境沿いの壁をメキシコに支払わせる事は恐らくないだろう」とした上で、「しかし、優れたキャンペーンのからくりではあった…

2016年大統領選挙、ドナルド・トランプ氏当選 (1)

『人間的なレベルでは、名誉、誠実さ、良識などの全ての人間の美徳の敗北である。ヒラリーがこれらを兼ね備えていたと言う訳ではない。事実、彼女もこれらを備えてはいなかった。しかしながら、ドナルド・トランプのような、人間として平均的アメリカ人より…

トランプ投票を拒否し、ヒラリーに投票する共和党員たち

通常は、自分の所属する党の候補者に投票する事が当然とされる大統領選挙ですが、明日が投票日の2016年の大統領選挙に於いては、多くの共和党員や共和党支持者が、共和党候補者のドナルド・トランプ氏への投票を拒否し、そのうちの多くは、インディペンデン…

『銃によるトランプ暗殺の未遂』という誤報、デマ

土曜日のネヴァダ州で行なわれたドナルド・トランプ氏の選挙ラリー中、トランプ氏があたかも漢に襲われそうになったかのような一幕がありました。ユーチューブやツイッター。フェイスブックなどのソーシャル・メディアの投稿には、「トランプ、銃による暗殺…