リベラル極論とナショナリズム極論の狭間で
Trevor Noah didn't "destroy" Tomi Lahren on The Daily Show. What he did was much better. - Vox
トランプ次期大統領の掲げる『関税35%』政策の危険
多くのトランプ支持者は、「トランプ氏は思ったことを、そのまま
With Trump's Implosion, U.S. Employees Of Japanese Automakers Can Breathe Easier
Trump Threatens 35% Import Tax Which Would Be A Total Disaster | RedState
「これは保守対リベラルではない。共和党対民主党でもない。
Henry George on how trade sanctions hurt domestic consumers (1886) - Online Library of Liberty
911テロ首謀者による「新たなテロの波を防いだジョージ・W・ブッシュ」
ローン・ウルフ型のテロが急増する中、911テロ後にアルカイダのトップ首謀者、カハリド・シーク・モハメッドを尋問していたジェームズ・E ・ミッチェル氏の回顧録が出版された。その中で、911テロ後に、更に新たなテロ攻撃を多発させようとしていたアルカイダを止めたのが、ジョージ・W・ブッシュ大統領の政策であったとするカハリド・シーク・モハメッドの言葉が記されている。
ブッシュ前大統領はメディアや反対者によっても非難されるばかりである。ブッシュ前大統領の失政の為に中東問題が混迷し、テロが発生していると言わんばかりの非難が、オバマ大統領ばかりかトランプ次期大統領からも出ている。
多くの人々は、イラクから大量破壊兵器は発見されなかった*と信じているし、「ブッシュ・ライド、ピープル・ダイド(ブッシュが嘘をつき、人々が死んだ)」と繰り返されるが、果たしてその批判に理はあるのだろうか。
(*実際にはニューヨーク・タイムズ紙でさえ、2014年『大量破壊兵器による隠された犠牲者』というスクープ記事を発表し、大量破壊兵器が発見されていた事を認めている。遺棄された大量破壊兵器のために処分に当たってた米兵に被害が発生していた事は多くの関係者が証言している。またISIS が使用している化学兵器がイラクの遺棄したものであることは容易に理解できる。)
http://hkennedy.hatenablog.com/entry/2016/02/18/053536
以下に『フェデラリスト』の記事をご紹介する。
Top Terrorist: George W. Bush Stopped Us From Attacking Again After 9/11
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3,000人近くのアメリカ人を殺害した911テロの背後の立案者は、ジョージ・W・ブッシュ大統領(当時)の粘り強さが、当時アルカイダによる新たな攻撃の波を防いだことを語っている。
CIAがブッシュ大統領(当時)の下、採用していた、テロリストたちから情報を収集する尋問のテクニックを高めたジェームズ・E ・ミッチェルが、自身の回顧録の中で、911テロの首謀者カハリド・シーク・モハメッドと交わした会話を記した。
『強化された尋問:アメリカを滅ぼそうとするイスラム教テロリストの頭の中と動機』という回顧録は、尋問強化テクニック・プログラムへの第一次記録を提供している。ミッチェルは読者を、彼が個人的にEIT(尋問強化テクニック ) を適用した、アメリカ国外にある秘密軍事施設とテロリスト、テロ容疑者の細胞組織へと導いてくれる。
ワシントン・ポストのマーク・シーセンは、ミッチェルの著書に、911テロの責任者を徹底的に探しだそうとするブッシュの決断が、テロ組織を震え上がらせ、新たな大規模な攻撃を仕掛ける事を思いとどまらせた様子が書かれていると書評に述べた。
私たちを引き込むつもりはなく、カハリド・シーク・モハメッドは、アルカイダが、911後のアメリカの反応を、1983年のベイルート米海軍バラックへの爆破事件の時と同様に、尻尾を見せて逃げるだけだと考えていた事を語った。
「すると彼は私の目を見て言った。『カウボーイのジョージ・ブッシュが、我々の生死のいかんに依らず我々を捕まえると宣言するなんて、どうして予測出来ただろう。』 ミッチェルは記している。「カハリド・シーク・モハメッドの説明によれば、もしアメリカが911をただの犯罪の一つとして対応していたならば、第二の攻撃の波を開始する時間があったようだ。アルカイダがそうできなかったのは、ジョージ・W・ブッシュ大統領の頑迷な決意と素早い対応にアルカイダが尻込みした事による。
シーセンの書評によれば、カハリド・シーク・モハメッドは、ジハード同調者がアメリカに移民をし、アメリカ人が疲れ果て、降参をするまで、小さな規模の攻撃を続けるだろうと語ったそうだ。
カハリド・シーク・モハメッドに言わせれば、911のような大規模な攻撃は「良いが、必要ではない。」継続的な単純な技術の攻撃が続けば、いくつかの病気に感染をしているノミによって象が倒されるのと同じ論理で、アメリカを崩壊できるとしている。彼によれば、『ジハードの思いを共有する兄弟たち’がアメリカに移住し、アメリカの法と権利を身に纏いながら充分な力を養い、台頭し、我々を攻撃するらしい。
「彼は、兄弟たちは彼らの攻撃を休む事なく続け、アメリカ人はいずれ、疲労し、恐怖に慄き、戦いに嫌気がさし、戦いを放棄するだろう。いずれアメリカは殺戮される為に我々に首を差し出すだろう。」
ジハード同調者や自称ISIS戦士によるローン・ウルフ型のテロ攻撃の数が急上昇している事からも、カハリド・シーク・モハメッドの言葉は殆ど予言的であるとさえ言える。
カハリド・シーク・モハメッドの言葉は続く、「アメリカは彼らとは宗教戦争を行なってはいないだろうが、真のイスラム教徒はアメリカとの宗教戦争の最中なのだ。全世界の人間がシャリア法の支配下に置かれるまで、われら兄弟たちによる戦いは止むことが無い。」
シリア、アレッポ市民を襲う連日の空爆と化学兵器
化学兵器ウォッチドッグの加盟国は、シリア政府による、
オランダに駐在しているオーストラリアのブレット・
国連と化学兵器使用禁止委員会の共同捜査は、今年、
政府軍による塩素ガスの攻撃の後、治療を受ける人々
一方シリア側は、月曜日に行なわれた毎年恒例の、『
Syria Attacks Chemical Weapons Allegations as 'Campaign of Lies'
100歩譲って、これらの化学兵器による一般市民への攻撃を政府軍が行なっていないとしても、連日連夜の空爆で、アレッポに残ったすべての病院を破壊し、治療無くしては生存できない人々への医療サービスの供給の道を絶った責任は、シリア政府と、共に空爆をしているロシアが負うべきだ。
East Aleppo’s last hospital destroyed by airstrikes | World news | The Guardian
オバマ大統領が、内戦の続いているシリア・アサド政権に対し、「
ところがアサド政権は、同年12月には、
Timeline of Syrian Chemical Weapons Activity, 2012-2016 | Arms Control Association
しかしながら、「イラク戦争を終結させたこと」
この時アメリカは、
以来ロシアは、同盟国としてのアサド政権を支持し、
ロシアに次いで空爆を行なっているのはトルコであるが、
アメリカが主導となる連合軍による251回の空爆では、そのうち249回、99.2%がISISを攻撃対象としている。残りの3回、0.8%はJFS(アル・ヌスラ)が対象となった。
実に、シリアで行なわれた空爆4286回の内、ロシアによる空爆が78.3%を占め、トルコは15.7%、連合によるものは6%しかない。これらの空爆の77.4%は、反政府派が標的であり、ISISが標的となっている者は全体の約二割、19.8%でしかない。
ロシアがISISを制圧する為にシリアの内戦に介入をしているというのは事実に基づかないし、シリア、アサド政権との緊密な同盟関係を考えれば、ISISを制圧して反政府派の攻撃対象がアサド政権に集中する事をロシアが援助する筈がない。ロシアはシリアに対空ミサイルのシステムを設置したが、ISISはミサイルなど所持していない。これは明らかに(トルコや)米国などの西側連合側を狙ったものである。
US: Russia ships new anti-missile system into Syria - CNNPolitics.com
またロシアは、シリアの空域に他国機の飛行を禁止する『ノー・フライ・ゾーン(
There Is a No-Fly Zone in Syria—One Russia Created | | Observer
ロシア戦闘機はシリア戦闘機と共に、
恐らく、短期的な目標とすれば、ウクライナ不法占拠によって発動された制裁の解除を望んでいるのではないだろうか。メルケル・ドイツ首相の主導した政策によって大量のイスラム教徒の難民を受け入れたヨーロッパでは、反動的な排他的ナショナリズムが高まり、リベラル政治に対峙するナショナリストとしてプーチンを慕うヨーロッパ人が増えている。フランスなどでも、力を増している政党は全て親プーチン派であって、「どの政党が勝利してもプーチンが勝ったのと同じだ」と言われるほどだ。
Vladimir Putin Is Winning the French Election - Bloomberg View
シリアの反政府派活動家によれば、
ロシアの防衛相は、月曜、シリア政府軍が今回の空爆で、
アレッポに住む或る男性は、「私達は4年間、生き続けてきた。私たちは、誰かが助けに来てくれることを、ずっと待っていた。昨晩、娘が死んでしまった。もう助けはいらない」と語っていた。
母親と共にツイッターによってアレッポの様子を伝えてきたバナ・アラベッドという7歳の少女は、昨晩の政府軍による空爆で、ついに家を失なってしまったようだ。勿論食料もない。
政府軍による空爆後のバナ・アラベッドちゃん
抵抗を続ける反政府軍による籠城がなくても、これら市民は自由にはなれない。一般市民がアレッポから逃れようとしても、政府軍が全ての道路を封鎖しているからだ。アレッポから逃れようとする人々は、一般市民であっても拘束され、投獄される可能性が高い。
オバマ大統領は、全ての失政から手を洗い、トランプ次期大統領は、「ISISの問題は、ロシアのプーチン大統領に任せれば良い」と発言している。またある時は、アレッポの状況の酷さを語りつつも、アメリカのスラム街の方が治安が悪いと自説を唱えている。
アメリカが「自国の利益の為」、「軍事産業に利潤を齎し」、「世界の警察官を気取る為」、そのような動機でも良いから、なんとか軍事介入をして欲しい。メディアや国民の半数は反対するだろう。議会も反対するだろう。それでも何とか、この悲劇を終わらせる正義感、使命感を奮い立たせて欲しい。
日本の素晴らしさを世界に知らしめようと活動している方々は、是非、遠いシリアの地、アレッポに住む人々を忘れないでほしい。彼らの悲劇は、アメリカが起こしたものではなく、シリア政権、ロシア政権によって起こされ、アメリカが介入しない為に深刻化しているのだ。
私は、一国の偉大さを図るものは、全く何もしない傍観者によって痛くない腹を探られるような思いをしても、これらの地で苦しむ人々を救い出そうとする使命感であると信じている。
キューバの独裁者、フィデル・カストロの死
キューバのフィデロ・カストロ議長が90歳の生涯を閉じました。
Abe, Fidel Castro agree to a world without nuclear weapons | The Japan Times
ロシア、最新式対艦ミサイル配置の意図
数日前、ロシアが北方領土(国後島と択捉島に最新式対艦ミサイル
Russia deploys anti-ship missiles on disputed isles off Hokkaido | The Japan Times
Japan pledges response to 'serious' Russian missile deployment on disputed islands | The Independent
またロシアは、
Kaliningrad: New Russian missile deployment angers Nato - BBC News
ロシアのメディア『スプートニクス』は、日本の一部世論が過剰反応しているとして、
プーチン大統領は24日、
シリアに対して既に使用され、カリニングラードに配置されたロシアの要塞ミサイル
以下に、BBCの記事を訳します。
Russia's border doesn't end anywhere, Vladimir Putin says - BBC News
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「あれは、冗談ですよ」プーチン大統領は、
プーチン大統領は、9歳の男の子に「ロシアの国境はどこまで?」
プーチン大統領は、テレビ中継された「地理を学んでいる学生」
2014年の7月、
「私は、皆に知っておいてほしいと思う。我々の国は、
NATOをはじめ西側の首脳は、
ロシアの国境についての発言の直前に、
ティモシー君は正確に「ブルキナ・ファソです」と答えたが、
かつてソヴィエト連邦は、「ロケットのある上ヴォルタ」
これらの少年は二人とも地理に関するクイズ番組で好成績を収めた
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ロシア側の軍事力拡張の基となる、「ロシア人の人権を守る為」
ちょうど10年前の昨日、アレクサンドル・リトヴィネンコ氏が政治亡命先のロンドンで毒物によって殺害されましたが、2016年イギリスの裁判所は、これについて、クレムリンの命を受けた暗殺であったとする判断を下しています。クレムリンの命を受けて直接殺害に加担したとされるディミトリー・コヴトンはロシア連邦警察庁の保護下にあり、もう一人のアンドレイ・ルゴヴォイはロシア連邦議会の議員として訴追免除の特権に預かっています。
2006年に亡命先のロンドンで毒殺されたアレクサンダー・リトヴィネンコ氏
Poisoning of Alexander Litvinenko - Wikipedia
Russia: British Police Investigating Litvinenko Poisoning Case
これらの、国内にいるロシア人だけではなく、海外に亡命したロシア人の人権は、誰によって侵害され、誰によって守られているのか、明確に指摘される必要があります。ロシア人の人権を侵害し、蹂躙しているのは、プーチン大統領率いるロシア政府であり、彼らの人権を守っているのは亡命先の西側国家です。
「海外のロシア人の人権を守る為、どこにでも軍事介入する」というクレムリンのプロパガンダは、単なる領土拡の名目であり、容認されるべきものではありません。
常識で考えて、ロシアによる対艦ミサイル配置には、明らかな領土拡張と軍事的脅威による交渉力の強化が目的としてあります。
西側はこれについて「理解」を示したり、脅しに屈して制裁解除などをするべきではなく、毅然とした更なる対抗処置が為されるべきです。
米メディアは嘘をついたのか-----ZAKZAK記事への反論
以下の記事に対して、果たして米メディアは嘘をついたのか、という視点から、反論をしたいと思います。
Trump Throws A Tantrum And Threatens To Sue America If He Loses The Election
Pence halts Trump supporter who called for 'revolution' if Clinton wins - LA Times
Poll: 80 Percent Of Americans Fear 2016 Election Results | The Daily Caller
Poll: 80 Percent Of Americans Fear 2016 Election Results | The Daily Caller
「ニュアンスや理屈、正当性で以て彼ら、
トランプ支持者にわからせようとするのは、無理です。彼らは、 絶望的に、勝ちたいのです。そして彼らは、 どのように勝とうかについては、あまり気にしていません。 トランプ氏は他の候補者に比べ、 勝とうとする欲望に訴えかけるのに長けています。外交政策、 拷問や社会保障などの主張に見られる通りです。 彼は支持者たちが論理的な理屈の中で結論に達するようには導いて いません。彼が彼らに代わって、結論やその理由まで、 全てを提示するのです。 国家の借金やアメリカの軍事的役割の縮小、 また法律そのものなど、無視できない現実を前にしても、 彼のあからさまな強さが、現状打破を願う人々に取って、 新鮮な希望であるのです。この選挙は、 アメリカの大衆の心と魂を勝ち取るもので、 知性によるものではありません。」
Donald Trump: U.S. can never default because it prints money - POLITICO