日曜未明、あるジャーナリストの不審死と、先を行く205人のジャーナリストの死
日曜未明、ウクライナ首都キエフで、反プーチンを掲げるジャーナ
News from Ukraine: Russian journalist Shchetinin found dead in Kyiv flat
シュチェティニンは数年前にロシアの国籍を棄て、ウクライナ国籍
ウクライナ当局は、「親族に宛てたe-mailで自殺を仄めかし
ヴラジミール・プーチンが大統領に就任してからのロシア、及びロ
https://web.archive.org/web/20150401205405/http://www.journalists-in-russia.org/
勿論、これらの暗殺すべてがプーチン大統領の直接の命令で行なわれたという訳ではありませんが、KGBの申し子であるプーチンが権力を握り、KGBが力を得れば、どのような社会となるかは明らかです。
ソヴィエト連邦崩壊後の旧衛生国やロシア連邦は、
民主主義という形態を全く経験した事のない国にとって、
KGBが力を握れば、腐敗と恐怖政治が蔓延るのは当然で、これはワルシャワ大学のアンジェイ・コズロウスキー博士が2000年に、友人であるスウェーデン人経済学者のアンデルス・アスルンドに書かれた通りです。
「私はあなたがレポートに、多くの人々のプーチンに対する評価がまだ定まっていないと書いたことに驚いています。プーチンが完全な近代KGBそのものであることに疑いはありません。これが何を意味するのか、説明する必要があるでしょうか。プーチンが代表するものは、既に数多の風刺画に見られる通り、また、ヴラジミール・ジリノフスキーの敷いたシステムに見られる通りです。このシステムは、ナチス・ドイツの下に見られたような、いくらかの市場経済ですが、実際にはもっとひどい腐敗を抱えています。ジリノフスキーと違い、プーチンはKGB出身である為に、時によっては、西側の愚かなリベラル派や皮肉屋が聞きたい言葉を使います。その他の場合では、彼のボキャブラリーは、完全にKGBのものです。これらは驚くべきことではありません。」
今日のロシアは「共産主義国家」ではないものの、マフィアの集団によって国が牛耳られていると言って過言ではなく、プーチンはそのマフィア集団の統領です。
国として「検閲制度」が敷かれてはいないことを以て、ロシアには報道の自由があるかのような錯覚すらありますが、実はプーチン大統領や政府に対する批判は、欧米に向けた小規模の英字ジャーナルに掲載されるだけで、ロシア人がこれを読むことは殆どなく、ロシア人の情報源であるテレビは、プーチン賛美を繰り返すだけです。周期的にプーチンや政権を批判するジャーナリストらが暗殺や不審死が起こる事を考えれば、メディア側の『自己検閲』ですら、クレムリンには不満なのでしょう。
日曜未明、不審死を遂げたアレクサンドル・シュチェティニン