『イスラム国』を『イスラム』と呼ばない左翼の愚
『ISIS』、『ISIL』、『Daesh』、 『イスラミック・ステート(イスラム国）』といった具合に、呼び方はそれぞれの政治意識によって違うようですが、同じ組織を指します。
ところが、オバマ大統領、ケリー国務長官らは、どうしても『イスラム』という名前をこのテロ組織に使いたくないようで、様々な理由を使っては『イスラム』という名前を省こうとします。
彼らの主張するその第一の理由は、「イスラムは平和の宗教である（*１）」という信念です。
ISISがイスラム教とは関係ないならば、ちょうど、「高濃縮ウラニウムを思いがけず発見してしまった』と主張するイランは、イスラム教と関係があるでしょうか?
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イランは、イスラム教のシャリア法に依る支配の下、イスラム教聖職者を最高指導者とする国です。また被り物を被らない女性や、同性愛者、婚外交渉を行なった者、背教者などは容赦なく公開処刑される国です。幼児婚は奨励され、捕虜を(性)奴隷とする事も認めています。勿論、世界中のイスラム教テロ組織やジハーディストを支援しています。
Iran Human Rights Documentation Center
イスラエルのベンジャミン・ネタヤフ首相が言うように、教義という考えから見ても、行なっている事から見ても、イランはISISと変わりはなく、規模の大きなISISの姿と言っても差し支えないでしょう。イランがイスラム教であるならば、ISISもイスラム教です。
Benjamin Netanyahu Claims Iran Is 'Like ISIS. Just Much Bigger.'
ケリー国務長官はISISについて、『非イスラム国』という名称を使うように呼びかけていますが、まさか、仏教国やキリスト教国だと言いたい訳ではないでしょう。
このような誤魔化しは、テロさえ起こさなければ、イスラム教徒の行なうその他の人権侵害に対しては容認するという新たな問題を生じさせます。ところがイスラム教の教えには、テロ以外にも、明らかに問題があります。
イスラム教国が大半を占める国連の潘事務総長は、もっと不思議な事に、『非イスラム非国（Un-Islamic Non-State）』という言葉を使うように勧めています。
否定が二度繰り返された場合、肯定となる事を、国連事務総長はご存じないようです。
(*１、『イスラム教は平和の宗教だ』という考えは、911直後のブッシュ大統領が、これをイスラム教テロとして非難したところ、『テロを起こさなかったイスラム教徒全体が誤解を受ける恐れがある』との批判が殺到したため、慌てて『過激派イスラム教と、一般のイスラム教は別物であって、イスラム教自体は平和の宗教である』と説明した事から発した考えです。)
