ヨーロッパの難民問題

ヨーロッパに移住する『難民』の報道を不審に思われる方は多いでしょう。

実はヨーロッパが受け入れている『難民』の殆どは若い男性であって、殆どの『難民』はシリア出身でもありません。

 

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ISISの脅威が叫ばれ、イラクやシリアの少数民族であるヤディジ人・キリスト教徒らが迫害されている中、彼らの難民申請は難航しており、過去一年間にヨーロッパが受け入れた『難民』は、ソマリア、マリ、ナイジェリア、モーリタリア出身者であって、ISISの脅威の及ぶ地域からではありません。これらの地域の生活が安定していないとしつつも、これらの大量難民のうちの幾人が本当の意味の難民であるでしょう。

 

定義によれば、『難民』とは、迫害や武力衝突に直面し、それから逃れようとしている人々です。彼らは国連難民条約の加盟国の国内法と国際法の定める難民保護の恩恵に預かる身分を保証されています。

一方『移民』は、貧困、職の無さ、或いは家族との再会などによって母国を離れる人々であって、彼らは移住国の国内法、また移民法の対象となります。

 

これら二つを混同して、『移民』を『難民』と呼ぶ事は、加盟国に対して移民が享受すべきでない権利を与えるように圧力を掛けることになり、また『難民』を『移民』と呼ぶ事は、『難民』が緊急に必要としている保護を与えない事に繋がります。

 

国連難民高等弁務官事務所は、彼らの出身と彼らが誰であるか、どこに行こうとしているのか、レポートに纏めましたが、殆どのメディアは、彼らの70%以上が若い男性である事を報道していません。

 

また、スロヴァキアの首相、ロベルト・フィツォが語った言葉によれば、「EU指導者はこれらの『難民(経済移民)』の背景について真実を述べていない。これらの『難民』の95%は経済移民である」としています。

 

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ハンガリー人の保守派政治家(名前が聞き取れず)によれば、これら経済移民の多くは、ハンガリーの田舎に住む人々よりも、経済的には豊かであったと言っています。

 

イギリス独立党のナイジェル・フォレージ党首は、「ISISは、『移民の波』に紛れて、ヨーロッパに50万人のジハーディストを送り込むと警告しています。50万人という数は非現実的に思えますが、5000人、500人ならどうでしょう?実際チュニジアで起こったISISによるテロの実行犯と思われる容疑者が、イタリアに『難民』として上陸している事が確認されています」と述べています。

 

フォレージ党首は、EUは難民認定をするのに何の身元調査も行なっておらず、現在ヨーロッパが受け入れようとしている『難民』の9割は『経済移民』であると述べています。EUに所属する限り、EUの取る政策の失敗をイギリスも負う事となり、イギリスは安全保障の観点から見て、EUからの脱退も視野に入れると発言しています。

 

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イギリスのキャメロン首相は、これから5年間にかけてイギリスは2万人のシリアからの難民を受け入れると発表しました。これはドイツの提案した各国の割り当てを下回るもので、これによりドイツとフランスは更に5万5千人ずつ多い受け入れ負担となります。

 

イスラム教主義国からの移民がヨーロッパに増え、ヨーロッパがイスラム教化される事は、我々にも決して無関係ではありません。イギリスでは去年からすでに、イスラム教徒を不快にさせない為、空港での爆弾探知犬の使用を禁ずる法律が出来ました。

 

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