核兵器保有国としての北朝鮮
シリアの化学兵器はどこから来たのか
Inside the Ring: Syria, Iraq and weapons of mass destruction - Washington Times
New report claims al-Qaeda-Benghazi link known day after attack
こうしたオバマ大統領の政治判断の是非は、勿論歴史が下すだろう。しかしながら、政権が民主党政権から共和党政権へと移行した後にも、トランプ大統領は『大量破壊兵器は無かった』という主張を繰り返している。トランプという人物は、自身の便宜の為にはどんな嘘や、矛盾する主張、はたまた陰謀説までも繰り返す事で有名である。であるからトランプ氏の発言をもって真実を知ろうとする人は、アメリカには殆どいない。しかしながら、彼がアメリカの大統領という立場から『大量破壊兵器は無かった」などと主張する時に、それがこれからの軍事政策や外交政策にもたらす影響は計り知れない。
トランプ氏が自身の都合の良いようにNATOを厄介者と繰り返したかと思うと、NATOを厄介者と呼んだのはNATOについて知らなかったからだと述べている。中国が通貨操作を行なっているとも繰り返していたが、習近平主席との直接会談の後には「中国は通貨操作を行なっていない」と180度の方向転換を行なった。それでも自分が間違っている事を認めたことは無い。イラク戦争に於けるブッシュ大統領やCIA機関等の情報が全て正しかったとは言わない。しかしながら、イラクからの撤退を優先させる為に実際にある脅威を無視し続けたオバマ政権の非は更に大きい。また、2014年の報道以降も『大量破壊兵器は無かった」と繰り返すトランプ大統領の厚顔無恥は、オバマ大統領を更に上回る。
『愛国者』らは、北朝鮮軍事危機を直視せよ
Why North Korea Is a Black Hole for U.S. Intelligence | Observer
The Real North Korean Missile Crisis is Coming | World Affairs Journal
アサド政権による自国民への化学兵器使用と『アメリカ・ファースト』
4月4日火曜日、シリアのアサド政権が、反政府派の拠点の一つとなっているイドリブ地方を化学兵器を用いた爆弾攻撃により、子供や、まだオシメを履いている赤ん坊を含む市民少なくとも70人を殺害した。
Chemical Attack in Syria Puts Focus on Trump Policy - WSJ
Trump, Reshaping Syria Policy, Sets Aside Demand for Assad’s Ouster - WSJ
RFE/RL - U.S. Ambassador to the United Nations Nikki Haley...
https://www.nytimes.com/2017/04/05/world/middleeast/syria-chemical-attack-un.html
Syria chemical attack has changed my view of Assad, says Trump | US news | The Guardian
America First Committee - Wikipedia
二人の子供、妻、弟、甥を亡くしたシリア人男性。この写真こそ、アメリカが関心を内政だけに向け、一国主義となる『アメリカ・ファースト』を語っている。
日韓の和解を妨げる両国のナショナリストたちに反対する
United States Strategic Bombing Survey: Summary Report (Pacific War)
United States Strategic Bombing Survey: Summary Report (Pacific War)
シャリア法による裁きを容認してはならない
ウィツィロポチトリに捧げられた生贄は、祭壇に据えられた石のテーブルの上に仰向けにされ、神官達が四肢を抑えて黒曜石のナイフで生きたまま胸部を切り裂き、手づかみで動いている心臓を摘出した。シペ・トテックに捧げられた生贄は、神官達が生きたまま生贄から生皮を剥ぎ取り、数週間纏って踊り狂った。人身御供の神事は目的に応じて様々な形態があり、生贄を火中に放り込む事もあった。現代人から見れば残酷極まりない儀式であったが、生贄にされることは本人にとって名誉なことでもあった。通常、戦争捕虜や買い取られた奴隷の中から、見た目が高潔で健康な者が生贄に選ばれ、人身御供の神事の日まで丁重に扱われた。神事によっては貴人や若者さらには幼い小児が生贄にされることもあった。」とあります。
サティ―については、
「ヒンドゥー社会における慣行で、寡婦が夫の亡骸とともに焼身自殺をすることである。日本語では「寡婦焚死」または「寡婦殉死」と訳されている。本来は「貞淑な女性」を意味する言葉であった。…17世紀のムガル帝国で支配者層であったムスリムは、サティーを野蛮な風習として反対していたが、被支配者層の絶対多数であるヒンドゥー教徒に配慮し、完全に禁じていたわけではなかった。その代わり、サティーを自ら望む女性は太守(ナワーブ)に許可を申し出るよう義務付け、ムスリムの女性たちを使って可能な限り説得を行い、それでもなお希望する者にのみ許可を与えた。ただ、全ての土地にムスリムの太守がいるわけではなく、説得が行われていない地域もあった。必ずしも寡婦の全てがサティーを望んだわけではない。中にはヨーロッパ人や家族の説得に応じて寸前で思いとどまった者もいたが、ほとんどの志願者は夫と共に焼け死ぬ貞淑な女性として自ら炎に包まれた。炎を前に怖気づいた者は、周りを囲むバラモンに無理やり押し戻されるか、仮に逃げたとしても背教者としてヒンズー社会から排除されるため、その最下層(アウト・カースト)の者に身を委ねざるを得なかった。場合によって、そのことを期待した者が見物に集まってくることもあったという」とあります。
いずれにせよ、長い人類の歴史の中では、いくつもの野蛮な教えが、『名誉』『貞淑』などの概念による「無言の強要」によって信者(他者)を拘束してきた点は否めません。こうした教えや強要による犠牲となってきたその殆どは、女性、子供、捕虜などです。アステカの人身御供は16世紀にスペインによってアステカ帝国と共に滅ぼされ、サティ―の教えは、17世紀から19世紀にかけて、イスラム教徒領主やイギリス帝国によって破棄され20世紀の初頭には殆どなくなりましたが、イスラム教シャリア法は、アステカの人身御供の宗教儀式よりも古い紀元8世紀から8世紀にかけて作られた教えであり、時代や人権意識の変化に合わせた改革を遂げていません。
シャリア法による人権侵害が認められれば、アステカ文明やサティ―の慣習復活を願う人々によって寡婦焚死や人身御供を教えはじめた時、これらも認められるのでしょうか。法の下では、シャリア法による人権侵害は許容しながら、別の宗教の危険な教えは禁じるという不平等は許されないのです。
シャリア法が危険な教えであっても、それが国境を越えて来なければ良いといった主張さえ時折目にしますが、これは国民として生まれたイスラム教徒、或いはイスラム教徒に改宗する国民の起こすテロや、シャリア法を現地法にしようとする動きを、全く考慮していない証拠です。ISISにせよ、アルカイダにせよ、彼らの行動の基となっているのは「シャリア法」ですが、ISISやアルカイダの過激さに心酔する若者は、中東諸国以外の先進国にも大勢住んでいます。シャリア法そのものを禁止しなければ、これらの若者が西側で行なう布教や政治活動を、どうやって止めるのでしょう。
シャリア法を実行する人々が、自分たちの移動(移民)と共にシャリア法を移住先に持ち込み、現地法となるように運動し、移住先にとっての直接的脅威となってきた事実を無視するべきではありません。
シャリア法を信望するイスラム教徒の多いソマリアでは、13歳の少女が輪姦され、加害者である男性側の証言が得られない為、「姦淫を行なった」と非難された被害者のみが石打ちの刑で処刑されました。シャリア法では、女性が強姦や輪姦の被害を証明する為には、男性イスラム教徒4人の証言が必要となるからであり、男性イスラム教徒の証言が無い場合は、強姦や輪姦の被害であっても「夫以外との性交渉を行なった」という、自らの姦淫を認める証言としかならないからです。
'Don't kill me,' she screamed. Then they stoned her to death | The Independent
またイランでは、夫の証言だけで「姦淫」を訴えられた妻も、石打ちによって処刑されています。離婚で生じる元妻への補償や生活保護に比較すれば、「妻が姦淫を行なった」という夫の証言のみで妻を処刑する方が容易です。この裁判で姪が石打ちで殺されたイラン人女性は、「この悲劇を世界に広めてほしい」とフランス人ジャーナリストに頼んだ為、悲劇的な彼女の死が明らかになっているのです。
Soraya Manutchehri - Wikipedia
こうした多くの悲劇は、主に女性や子供、捕虜に降りかかる人権侵害ですが、絶対的男性優位を主張するイスラム教原理社会では、1200年以上もの間、改革が行なわれていません。
地中に半身を埋められ、石打ちによって処刑される女性。石打ちの刑は、大き過ぎず、小さ過ぎない石を使った時間をかけた処刑方法である。
どこかで線引きがなされるべきです。勿論「異教徒」へのテロだけ禁じれば事足りるのではありません。イスラム教の支配する地域であっても、近代的な人権意識に基づく国際法の下、人権侵害と認められる行為は、たとえイスラム教徒に対してであっても禁止されるべきです。
International human rights law - Wikipedia
もちろん、法の下での基本的人権という概念は、西洋によって確立されましたが、これは絶対的正義を前に、欧米の人権意識がこれに倣ったからでしょう。これは西洋の果たした貢献の一つとして評価されるべきです。
インド総督であったチャールズ・ナピエ―将軍は述べています。
「好きにするが良い。寡婦を焼き殺す事があなた方の習慣ならば。葬儀の準備をしてやれ。しかしながら我々にも習慣というものはある。もし男が女を焼き殺すならば、こうした男たちを首吊りにし、彼らの財産を全て没収しなさい。私の大工が彼らの為の絞首台を作ってくれるだろう。寡婦が焼き殺される度に、それに関係した男たち全てを絞首台に吊るすのだ。我々すべてがその国の習慣に従って振る舞うべきだと言うならば。」
Charles James Napier - Wikipedia
基本的人権の尊重を唱える事は、決して西洋価値観の押し付けではありません。むしろ絶対的正義を示す行為であり、それに倣うよう、欧米も自らを変化させてきたのです。それぞれが自らの古い習慣に留まれば、共存や発展など不可能となるでしょう。
西洋のした事であればその価値を全く認めず、人権活動そのものにすら反対するような偏狭で安っぽい反欧米ナショナリズムに比較すれば、偽善的で優先順位のハッキリしないリベラル派の方が、矛盾を抱えながらも、却って人権問題について貢献をしていると言えます。
ロシア: 民主活動家アレクセイ・ナヴァルニィー逮捕に見る、独裁者プーチンの焦り
ロシア政府内の腐敗を暴露し、『プーチンが最も恐れる男』と呼ばれ、ロシア民主化運動の指導的立場である弁護士のアレクセイ・ナヴァルニィが逮捕された。彼が主催した「反腐敗デモ」はロシア連邦内の90カ所以上の都市に広まり、各地では何千人もの人々が集まり、2011年から2012年の間に起こったデモ以来、最大規模の行進を行なっている。非政府組織OVD-Infoによれば、このデモの為にロシア内で逮捕された市民は約800人に上るとされているが、この数の確認は取れておらず、ロシア国営放送のタス通信がモスクワ警察の発表として計算した逮捕者は、およそ500人とされている。また、デモ隊の参加者の半数は20歳以下の未成年であり、クレムリンのプロパガンダ報道機関である『ロシア・トゥデイ』や『スプートニック』、『タス通信』などではなく、インターネットから情報を得る世代である事が伺われる。
Protesters Gather in 99 Cities Across Russia; Top Putin Critic Is Arrested - NYTimes.com
Russia: Mass Protest Against Government in Moscow | Time.com
От Петербурга до Владивостока. Всероссийская акция протеста в фотографиях — Meduza
アレクセイ・ナヴァルニィー(右)と、収監される弟のオレグ・ナヴァルニィー(左)
デモ参加者の半数は20歳以下の若者である。
FBI Probing Breitbart, InfoWars In Russia Investigation | The Daily Caller
https://www.nytimes.com/2017/03/25/business/alex-jones-pizzagate-apology-comet-ping-pong.html?_r=0
https://www.nytimes.com/2017/02/14/us/politics/russia-intelligence-communications-trump.html
Trump aides were in constant touch with senior Russian officials during campaign - CNNPolitics.com
Updated Trump Russia election timeline FBI - Business Insider
Poll: Majority of Americans want independent commission to investigate Trump-Russia ties - POLITICO
『反腐敗』のプラカードを掲げた自転車に乗っていた為に逮捕された18歳の少年