アンジェイ・コズロウスキー教授に聞く、対イスラエル非難決議とユダヤ人入植 (2)
右の頬を打たれて左の頬を差し出す事はしないと語るイスラエルのネタヤフ首相
AK: そうです。19世紀まで、パレスチナの土地に住んでいたアラブ人のうち、自らを「パレスチナ人」と呼ぶ人間はいませんでした。その当時まで、「パレスチナ人」と言えば、パレスチナに住むユダヤ人を、それ以外の土地に住むユダヤ人と区別して呼んでいただけです。
HK: 入植への議論の2番目は何ですか?
ヨルダン川西岸の入植地に向かってパレスチナの旗を掲げるパレスチナ人男性
日本の右派が抱える危機(2) 各国の極右ナショナリストに近づくプーチン・ロシア
さて、『日本の保守派が抱える危機(1)』の冒頭にあげたジョシュア・ブレイクニー氏は、
9・11をアメリカによる自作自演とし、反米、
ブレイクニー氏は、2014年に「Japan Bites Back」という本を出版している。日本の側から見た真珠湾攻撃と第二次世界大戦について書かれているようだが、要は真珠湾攻撃の見直し論である。彼の政治目的は、クレムリンの思惑と一致し、日本人右派の間に反米感情を起こす事にあるのではないか。
http:// http://www.nationalreview.com/article/380614/dugins-evil-theology-robert-zubrin
例えば、ロシアがイギリスのEU離脱を支援していた事は知られているが、イギリス独立党のナイジェル・ファラージュ党首は、公けにプーチンを礼賛している。フランスの極右政党で、マリー・ル・ペン党首が創設した「国民戦線党」は、党がロシアから940万ユーロ(約11億5千万円)の資金援助を受けている事を公式に認めた。
We should beware Russia’s links with Europe’s right | Luke Harding | Opinion | The Guardian
また1950年代に元ナチス党員によって建てられた、オーストリアの極右政党である「自由党」のハイン・クリスチャン・ストラッシュ党首は、プーチン大統領率いる統一ロシア党との経済、ビジネス、政治問題への協調関係に署名した事を発表した。
Austria’s Far Right Signs a Cooperation Pact With Putin’s Party - NYTimes.com
ハンガリーでは武装化した極右ネオナチ・グループのリーダーが、家宅捜査に入った警察官を射殺する事件が起きたが、その活動家に対して武器を提供していたのがロシア軍情報部である事が判明している。
マリー・ル・ペン党首のポスターを貼る支持者
Putin’s Support for Europe’s Far-Right Just Turned Lethal | Observer
冷戦時代のソヴィエトは、ヨーロッパの左派に接近していたが、現在のロシアは、リベラル政治が進めた移民政策に反発をするヨーロッパの右派に接近しているのが事実だ。ヨーロッパに於いてリベラルか排他的極右ナショナリズムかの選択肢しか残らなくなれば、他国との協調関係を結ぶことが困難になる。ロシアは、リベラル政治にうんざりしているヨーロッパ国民の意識を利用し、米国との同盟関係(NATO)やヨーロッパ共同体(EU)を重んじる保守政党ではなく、これらの極右政党を支援する事によって、米国による一極体制、及び米国主導による世界秩序の崩壊を目指しているのだろう。
ブレイクニー氏のようなあからさまな親ロシア派の言論人が、日本の右派に取り入ろうとしている事実には、
KGB出身のプーチン大統領は、大衆の支持を受ける情報操作に長けている。例えばロシア政府高官はアメリカの原爆投下についての非難を行な
プーチンは、日本人右派が安全保障や同盟関係よりも歴史認識を重要視している事実に対し、さぞ滑稽に感じているだろう。日本は、左翼だけでなく右派も、同盟というものに対する理解がヨーロッパに比べて圧倒的に薄い。未だに、アメリカと中国、ロシアとの中間に、ニュートラルな独立国として存在出来得ると考えている。ロシアとの間に北方領土での進展がなくても、尖閣上陸を念頭に入れた合同軍事演習を中国と毎年行なっていても、産経新聞を始め日本の右派は、何故かロシアが中国の拡張主義に対抗する為の軍事戦略的パートナーであるという錯覚を信じ、あらゆる不都合な事実には目を瞑ってくれるのだ。
Chinese, Russian South China Sea Exercise Includes 'Island Seizing' Drill
中国の膨張する脅威…安倍首相が日露防衛協力を急ぐ理由 ただ乗り越えるべき壁も (1/2ページ) - 政治・社会 - ZAKZAK
日本の右派にとって、中国という侵略拡張主義国家に対して、共に戦い得る国家は、戦後70年にわたって日本の安全保障を担ってきた同盟国アメリカだけではなく、呆れた事にロシアであるのだ。しかしながら、アメリカとロシアが中国を相手に共闘することは無い。アメリカにとって最大の脅威を与える敵対国はロシアである。中国という侵略国家への警戒をする右派が、中国を警戒するのは当然だが、中国と同じ侵略国家であり、2014年にはウクライナを不法占拠したロシアへの警戒を軽んじるべきではない。たとえロシアが、日本人右派の誇りや名誉心をくすぐるリップサービスを行なったとしてもだ。
何度も繰り返してきたが、日本にとって第二、第三の同盟国となり得るのは、ロシアではなく、アメリカの同盟国でもある韓国とインドである。日本がアメリカとの軍事同盟を継続する限り、日本の同盟国となり得るのは、アメリカとの同盟関係を結んでいる国家だ。これは同盟という概念の初歩的な常識である。
日本は、クレムリンの流すプロパガンダに惑わされ、安全保障を危機に陥れるような誤りを犯してはならない。
日本の右派が抱える危機(1) ホロコースト否定論者と南京否定論者
二年前、私は独自のラジオ番組を持つジョシュア・ブレイクニーとい
ヴィトールト・
ホロコースト否定論者の論法について、『例えば、エルンスト・ツ
これは、南京の虐殺を否定する為の日本側の行なう論法と酷似して
正直に言えば、私は以前、南京での虐殺が起こらなかったと考えて
私がナショナリストやその歴史観、政治発言を批判するのは、その
ホロコーストは、ユダヤ人への人種差別を基とした、20世紀最大
一部保守派の間では、ホロコーストと日系人への強制収容を同一に論
私たちは、政治目的の為に歴史事実を歪曲するべきではない。自らの主張の為に、数多の物的証拠を無視してホロコースト等の人道に対する罪を矮小するべきではない。500万から600万人の市民に対する民族浄化を軽んじるほど、理性を無くしてはならない。
これらの歴史的事実を、その膨大な証拠と共に無視し、改竄しようとすれば、問われるのは知性と動機である。
アレッポに聞く、ロシアは約束を守るか
プーチン大統領の訪日を機に、ロシアが果たして信頼に値するか、
「ロシア国民の多くが北方領土返還に反対している中、日本に
視点を変えて、数日前に陥落したシリア・アレッポでの戦闘を考えたい。
2015年9月、ロシアはISIS掃討作戦としながら、
Russia launches first airstrikes in Syria - CNNPolitics.com
2011年に中東で広がった民主化を求める大規模なデモ『
U.S. Says Europeans Tortured by Assad's Death Machine - Bloomberg View
2013年には反政府派を含む自国民に対して、
ロシア政府監視の下、シリアによる大量破壊兵器(化学兵器)
その翌月、ロシアはシリアの反体制派の支配地域を空爆し始める。
Timeline of Syrian Chemical Weapons Activity, 2012-2016 | Arms Control Association
Russia deploys advanced anti-missile system to Syria for first time, US officials say | Fox News
ロシアによるアサド政権への軍事支援によって、
西側には、
更に複雑化したシリアの問題を、ウォール・ストリート・
Assad’s Choice: Fight Rebels but Give Way to ISIS - WSJ
----------
ここ数日で、シリア政府側とロシア、
実際、シリア政府軍が半年に渡って包囲し、
パルミラのあっけない敗北は、
これらが意味する事は、
「これで内戦が終結したわけではない。アサドは勝利者ではない。
「いくつかの軍作戦に勝つことは出来る。戦車に対して戦車、
全てのシリア反政府派はこの意見に同意している。
シリア内戦についての議論でドナルド・トランプ次期大統領は、
(中略)
今の間は、
----------
アサド政権は、西側の支援する自由連合を制圧し、むしろISISの台頭を許した。そのアサド政権の同盟相手である
ISISに対する戦いの為に、
くり返して書く。
プーチン大統領の訪日を機に、ロシアが果たして信頼に値するか、
更に絶望的な質問をしよう。軍事介入を約束したアメリカは、いざとなれば、いつでも自国軍を派遣してくれるだろうか。
アレッポの人々に聞いてみたら良い。
ヒラリーよりもプーチンへの好感度を増す共和党支持者---WSJ
ウクライナ不法占拠から始まって、シリアへのロシア軍派遣、
しかしながら、そのロムニー州知事を推していた共和党は、
同時に、
GOP voters warm to Russia, Putin, WikiLeaks, poll finds - The Washington Post
https://d25d2506sfb94s.cloudfront.net/cumulus_uploads/document/ro9rimrce9/econTabReport.pdf
こうした意見は、
How I Learned to Love Putin - WSJ
----------
ヴラジミール・プーチンは、私の心配の種となっていた。しかし、
1999年9月、
同月下旬、ロシアの秘密警察FSBのエージェントが、
マクベスも恥じらい、
トランプ氏とプーチン大統領の親密な関係を描くリトアニアの壁画
リャザン事件の捜査委員会メンバーには、
その翌年、ロシアに警戒するウクライナの反対勢力、ヴィクトル・
そんな事、大したことではない。ドナルド・
リトヴィネンコのケースは、
2015年、
だが、なぜ彼の言う事を信じる必要があるのだろう。
2003年、
私は、ロシア国内の不法を心配していたが、
ティラーソンは、交渉人としての評判が高い。その技術こそ、
ロシアは信頼に値するだろうか。2013年9月、
平気で嘘をつくロシアに不安を覚えていたが、今年の選挙を終え、
東アレッポの陥落
Women in Aleppo Choose Suicide Over Rape, Rebels Report - The Daily Beast
「日本 死ね」は、テロではない
先日、「なぜ日本は海外メディアに誤解されて報道されるのか」と
Полторак рассказал о военной поддержке от Японии в размере $1,85 млрд. - Полторак, Япония, Украина
(その後、ロシアのタフ通信が、日本によるウクライナ政府への武器供給ンについて報道している。ウクライナ政府と親ロシア派武装組織の間には、現在も軍事衝突が続いている。)