パキスタン、イースターを祝うキリスト教徒を狙ったタリバンのテロ

イースター(復活祭)を祝う家族連れで賑わう公園で、キリスト教徒らを狙った自爆テロが発生し、少なくとも69人が死亡し、およそ300人が負傷しています。
 

自爆犯は、子供たちの遊ぶエリアに近づいて自爆をしたようで、死傷者の殆どは、子供と女性だと言われています。

このテロ事件についてはタリバンが犯行声明を出しています。イスラム教テロ組織にとって、大規模なテロの「犯行声明」は、自分たちの勢力を誇示し、イスラム教の教えに忠実である事を示す「成果」だと考えられているようです。


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パキスタンのタリバン・グループのジャマア・タル・アフラールは、このテロをイースターを祝うキリスト教徒を狙ったものだとし、タリバン・パキスタンは、ガーディアンの取材に対し、「我々は、イースターを祝うキリスト教徒を狙いテロを起こした。また、これはパキスタンの首相に対し、我々が政党政権の地元に拠点を構えたことを示す目的がある」と答えています。

パキスタン政府はこの主張を否定しています。

爆発音を聞いて駆け付けた近隣の住民は、「子供の肢体があちこちに散らばり、その周りには、たくさんの死体が転がっていました。人々が四方に走り逃げた様子が目に焼き付いている」恐怖の様子を語っています。

警察の調べでは自爆犯の足と頭部が発見されてあり、犯人の年齢はおよそ23歳から25歳くらいで、20キロ前後の爆薬を使ったと見られているようです。

全く不謹慎なことに、ドナルド・トランプ氏は、このテロに言及し、「また過激イスラムによるテロが起きた。今度はパキスタンでだ。クリスチャンの女性と子供がターゲットになっている。少なくとも67人が死亡し、400人が負傷している。私のみがこれを解決できる」とツイートしています。
 


「あなたの掲げる政策で、どうやって...?」という方法論はともかく、このような悲劇を己の選挙のために利用する無神経さと傲慢には、「この人物こそ、相応しくない」という静かな確信を強めています。

犠牲となられた方々のご冥福と、ご家族の慰めを、心からお祈り申し上げます。