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大統領としての資質が「修復不可能」なドナルド・トランプ候補

26年間CIAに務め、CIA長官、国家安全保障会議副議長、2006年から2011年まで国防長官を務めたロバーツ・ゲイツ氏がヒラリー・クリントン候補とドナルド・トランプ氏を比較した上で、トランプ氏については「修復不可能なレベル、大統領として相応しくない」とウォール・ストリート・ジャーナル紙に寄稿した中で、結論付けています。

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テロを含めた世界情勢や軍事問題に詳しい元国防長官のロバート・ゲイツ氏

www.wsj.com

これについて、ビジネス・インサイダー誌が要約をしていますので、以下に和訳します。

Former US Defense Secretary Robert Gates tears into Donald Trump - Business Insider

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ゲイツ氏は、ジョージ・W・ブッシュ元大統領やバラク・オバマ大統領を含める8人の大統領の下で50年間国防に携わりましたが、クリントン候補、トランプ候補いずれの外交政策にも、多くの不透明な部分があると指摘しています。

ゲイツ氏は金曜日に発表されたウォール・ストリート・ジャーナルに「いずれの候補者も、軍、及び軍事力についてどのように考えるか、戦闘に軍を派遣する際に必要となる基準や、もっと広い意味での戦争と平和の関係について、明確にしていません。」と寄稿しました。

その中でゲイツ氏は、民主党候補者と共和党候補者の両方の主張が、大統領就任後となった後に直面する複雑で難解な問題について、主に大雑把な一般論の域を出ていないことを指摘しています。

「これらの問題は、罠となり得る多数の危険をはらんでいます。これらの中には、中国の南シナ海領域への主権主張、北朝鮮の核開発、ロシアのヴラジミール・プーチンの強権政治、イランの侵略性や、ISISに関係するテロやシリアの内戦など、長年続いている中東問題が挙げられます。

ゲイツ氏によれば、中国との関係では特に「戦略的洞察力とヴィジョン、ニュアンス、器用な外交政治の技術を持っている大統領である事が必要」であり、これらはドナルド・トランプ氏に見られない技術であると示唆されています。

中国に対する不動産王のタカ派的立場について、ゲイツ氏は「ハッキリとしているのは、我々が1兆ドルを超える債務を負っている中国に対して、トランプ氏が貿易戦争を仕掛けようとしている事だけだ。」

ゲイツ氏は、ヒラリー・クリントン候補がかつて支持していたTPPに対して消極的な姿勢を見せた事も「(アメリカの不参加は)中国を政治的、経済的な優位につけるだけだ」と批判しています。

しかしながらゲイツ氏は、彼の最も厳しい批判を、大統領選挙選を恫喝と皮肉で形成し、世界中の同盟国相手を狼狽させているトランプ氏に向けました。彼は安全保障の問題においてトランプ氏を「修復不可能」と酷評しています。

クリントン候補やトランプ候補それぞれの外交政策に、信頼性という面で問題があることを指摘した上で、「ドナルド・トランプ氏は一人だけ全く別の領域にいる」

一方、トランプ氏は元国防長官からの批判に対して、「私は彼にあった事は一度もありません。彼は私の事について、何も知りません。けれど、彼の国防長官としての働きの結果を見てください。完全な災害です。」「彼は卑怯な人間です。我々には知られていない問題を抱えているのでしょう。」と反撃しています。(注・勿論、大統領としてのトランプ氏の資質を判断するのに、彼に直接会い、個人的に知る必要などありません。)

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ゲイツ氏は、トランプ氏への分析を以下のように纏めています。

「我々が直面している世界は、少なくとも国家の安全保障の問題において、彼のみが全ての問題についての答えを持っており、誰の助言も必要としていないと考えるような人物を大統領とするには、あまりにも危険で複雑な世界です。トランプ氏は修復不可能です。彼は世界情勢や、我々の国と政府をどのように導くかという点において、頑固に無知であり、全ての兵士や公務員を導くのに相応しい資質をもっていません。彼には軍の最高司令官(大統領の意)となる資格が無く、大統領となるのに相応しい人物ではありません。」