トランプ支持者の狼狽ぶり

共和党全国大会後、数日間ヒラリー・クリントンに対して世論調査の支持率でリードをしたドナルド・トランプですが、民主党全国大会後からヒラリー・クリントンへの支持率が再逆転しています。

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これは「ゴールド・スター・ファミリー」と呼ばれる戦死者を出した家族に対するこき下ろしが、殆どのアメリカ人に受け入れられなかった為でしょう。

 

ロシア・クレムリンからのウィキリークスを使った援軍にも拘らず、トランプ氏本人の資質によって支持率の低下が止まらないのが事実ですが、早期の段階からトランプ支持を打ち出してきたフォックス・テレビのホスト、ショーン・ハニティーなどは、「トランプ氏が敗北するした場合、その責任はポール・ライアン下院議長やミッチ・マクコネール上院議長ら、共和党指導者が負う」と、見当違いの主張を行ない、自らのキャリアの飛躍と最低限の道徳心を交換した報道関係者の狼狽ぶりを見せています。

熱狂的な退役軍人の支持者から、負傷兵に贈られる「パープル・ハート・メダル」とプレゼントされたトランプ氏は、「ずっと、パープル・ハート・メダルが欲しかったけれど、これは自分で貰うよりも簡単だった」と発言し、多くの人々から更なる反感を買っているトランプ氏ですが、これを指しサラ・ペイリン元アラスカ州知事などは、「トランプ氏はパープル・ハートを貰ったのだから、素晴らしい」と、これも見当はずれの称賛を送っています。

 

トランプ支持に回っているベン・カーソン氏に至っては、「(トランプ批判を行なったゴールド・スター・ファミリーの)キズル・カーン氏は、トランプ氏に謝罪するべきだ」と、的から180度逆方向に批判の矢を向けています。

 

一連のトランプ陣営の狼狽ぶりはともかく、トランプ氏の大統領としての資質が伴わない事実を認められず、プーチン大統領の政治介入やハッキングを擁護し、ロシアの民主化運動を行なうゲイリー・カスパロフ氏によるトランプ批判に対して、カスパロフ氏に対する見当はずれの逆批判さえ行なう支持者を見る限り、保守派の最底辺の道徳心や知性は、必ずしもリベラル派の最底辺の道徳心や知性に勝るものではないと、改めて考えます。