あまり真剣でない米大統領選の話題

あまり真剣でない大統領選の話題を二つ、

 

アメリカではトランスジェンダーの方々の使うお手洗いがどちらにされるべきか、オバマ政権率いる民主党リベラル派は、「トランスジェンダーの方々が自ら選ぶお手洗いを使えるようにするべきだ」と主張し、共和党保守派は、「生まれついた性別に従ってのお手洗いを使うべきだ」と主張します。

 

f:id:HKennedy:20160422161718j:plain

 

 

民主党リベラル派に言わせると、女の子がお手洗いに入っていて、男性として生まれ、男性の姿格好、また性器を備えたトランスジェンダーの「女性」が同じお手洗いを使用することに不快を感じることは、トランスジェンダーの方々に対する差別のようです。

 

ところが何を思ったか、保守派である共和党から出馬しているはずのドナルド・トランプ氏は、 ノース・カロライナ州で議論となっている「公共のお手洗いで、生まれついての性別は「男性」である人物が、他の女性の隣で用を足すことが許されるべきか」という議論に関し、「誰でも、自分の良しと思えるトイレを使うべきです。問題はありません」と発言し、「トランプ・タワーで、ケイトリン・ジェナー(元ブルース・ジェナー)が女性のお手洗いを使うことに問題を感じませんか?」という質問に対しても、「問題を感じません」と答えています。

www.dailywire.com

 

この立場は、共和党だけでなく、保守派一般の主張とは真っ向から対立するものですが、ここでトランプ陣営がどう出るでしょうか。

 

私のカンでは、恐らく近日中に、全く相反する声明を発表し、「この問題におけるトランプ氏の立場に変化はない」と主張するのではないでしょうか。

 

トランプ支持者に関しては、①トランプ支持をしないことは、「ヒラリー・クリントンを支持することとなる」、②「テッド・クルーズは嘘つきのカナダ人、エスタブリッシュメントだ」、③、「壁を建てられるのはトランプだけだ」、④「トランプ2016!」とくり返しコメントをし、その他の意見を抹殺すると思われます。

 

さて、そのトランプ支持者がこだわる『メキシコとの国境沿いの壁』について、これは不法移民(滞在者)による犯罪を減らす目的が当初はあった筈ですが、当然のことながら、殆どの不法滞在者がメキシコ出身であるとの前提は成り立ちません。

 

「メキシコに支払わせる!」と約束したものの、メキシコ政府からは「そんなバカげた壁の為に一セントも払わない」と反発され、対してトランプ氏は「だったら、壁は10フィート(約メートル)高くなった」と更に脅しています。

 

現実的な数値で言えば、アメリカに滞在する不法移民の85%は、「合法的にアメリカに入国した人々」で、ヴィザの期限が切れた後も滞在している意味での「違法滞在者」です。この状態で壁を建てれば、人々がアメリカから「不法出国(?)」することを防ぐ意味しか持ちません。

 

また40%の不法滞在者がもともと飛行機でアメリカに入国したことを考えれば、メキシコとの国境沿いに隙間なく壁を建てたとして、防げる「違法移民」は何パーセントでしょう。

 

(ちなみに、4割の不法滞在者が飛行機で入国する事実に関して、ドナルド・トランプ氏のパロディーを行なうデナルド・トランプ氏は、「壁は思っていたよりも高く作られなければならなくなった」とツィートしています。)

 

スローガンを掲げることは簡単なのですが、現実や実情を無視したスローガンは、現実と照らし合わせた場合、いかに馬鹿げているか、このことからもご理解いただけると思います。