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ブローカード・コンヴェンションを恐れるトランプ陣営の脅迫と#NeverTrump

アメリカの政治事情 日本の歴史、政治

『ブローカード・コンヴェンション(或いはオープンド・コンヴェンションとも呼ばれます)』となれば、一般投票の結果に拘束されない共和党選挙人による投票となる為に、ドナルド・トランプ氏にとっては有利に働かないことを今までにも述べて参りました。

 

トランプ氏が最も多く得票する選挙は、共和党員として登録されている有権者のみならず、民主党支持者や無党派層も共和党候補者に投票できるオープン・プライマリーと呼ばれる投票を実施している地域に於いての選挙でした。

 

共和党員として登録している有権者のみが投票できる、クローズド・プライマリーやクローズド・コーカスなどでは、保守派議員であるテッド・クルーズ議員やマルコ・ルビオ議員などが有利となっていました。

 

ブローカード・コンヴェンションを避けるためには、候補者が1,237人の選挙人を確保する必要がありますが、トランプ氏の得票率や今までに獲得した選挙人数、また、共和党に根強い反トランプ運動を考えれば、トランプ氏が1,237人の選挙人を獲得する事は困難に思われ、7月の党大会でのコンヴェンションが現実味を帯びてきました。

 

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トランプ陣営は共和党の選挙システムを知らないのか、共和党選挙人への選挙活動を怠ってきた為、選挙人からの支持は決して多くありません。共和党選挙人に対する選挙活動は、テッド・クルーズ陣営にかなりの後れを取っています。

 

トランプ支持者は、一番多くの票を得た候補者が指名を受けるべきだと主張しますが、共和党のルールは元々そのようには決められておらず、一般投票の結果に拘束されない党員による投票の割合を定めてあるのは、むしろトランプ氏にような外部の人間と民主党支持者や無党派層によって党の原則が破られないように、党を守る手段であると思われます。

 

ちなみに、トランプ氏が民主党から立候補していれば、一般投票の結果に拘束されない選挙人(スーパー・デリゲート)の数は700人以上あり、投資名を受ける可能性もなかったでしょう。

 

これに危機感を覚えたトランプ陣営は、トランプ氏本人による、「ブローカード・コンヴェンションとなれば、暴動が起きるだろう」といった発言や、トランプ氏の元政策アドヴァイザーのロジャー・ストーン氏による「(ブローカード・コンヴェンションとなれば、)トランプ氏の指名獲得に反対する選挙人の滞在するホテルの部屋番号を公表する」という脅迫とも見られる声明を発表しています。

 

insider.foxnews.com

システムが自分の有利に働かなければ脅迫する…トランプ陣営のおなじみの手段ですが、この時点で、トランプ氏は法治国家の大統領として相応しくありません。

勿論このようなトランプ陣営のやり方は、遵法精神の高い共和党支持者から反発を受け、ツイッターなどでは、#NeverTrump (絶対にトランプに反対する)というハッシュタグが盛んに発信されています。