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植民地支配について考える(2) アステク、インカ、マヤの場合

白人による侵略によって民族浄化され、絶滅した場合があったかどうかを考えてみます。

 

一般的に、白人によって植民地化された国、帝国、或いは地域は、統治した国と比較した場合、発達していない地域であって、時には未開の非文明国でもあります。

 

アメリカ大陸を見てみますと、スペイン人の征服者によって滅ぼされたといわれている文明が2つあります。一つはアステク帝国であり、もう一つはインカ帝国です。アステク帝国はスペイン人に1521年によって滅ぼされますが、その原因の一つにはアステク人でない先住民がスペイン人と共にアステク人に対抗して戦った事が挙げられます。帝国をスペイン人達だけで滅ぼすのは、不可能だったようです。アステク人は、アステクの神々に捧げる生贄として他の先住民族に対して戦争を起こし、アステクの神々に捧げる生贄として彼らを誘拐する習慣があった為、とても憎まれていました。

 

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人間の胸を生きたまま切り裂き、鼓動を打っている心臓を捧げたり、生皮を剥がして身に纏う儀式によって世界が保たれていると考えられていたようです。アステク帝国は滅ぼされ、代わりに誕生したのが他の先住民も含めたアステク人とスペイン人による混血のメキシコです。

 

もう一つ滅びた帝国がペルーのインカ帝国です。インカ帝国はアステク帝国と比較した場合、洗練され、残酷性の薄い帝国でしたが、それでも生きたままの人間を神に生贄として捧げる習慣がありました。これもスペイン人によって1572年に滅ぼされ、代わりに出来たのがペルーです。

 

マヤ文明も南米には存在していましたが、それが何故滅びたのかは明らかになってはいません。マヤ人達は巨大な王国を作りあげ、都市文明を発達させていましたが、スペイン人が到着した時には既に街は廃墟となっており、マヤに中央政府のようなものは存在していませんでした。今日に到るまで、マヤ文明が何故滅びたのかは明らかにはされていません。

 

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以上3つの滅びた文明を挙げてみましたが、植民地支配を悪と考え、アステク帝国がメキシコに代わって存在し続け、インカ帝国がペルーに代わって在り続ける事が正しい事とは(個人的に)考えられません。

 

また、『滅ぼされた』と表現されましたが、それは『帝国(政府)の滅亡』と意味するもので、住民の絶滅を意味するものではありません。現在のメキシコにおいてもペルーにおいても、その大部分の人口構成は先住民とスペイン人との混血系の末裔であり、この事からも、滅ぼされたのは帝国、政府、システム等であって、住民でない事がわかります。

アステカ - Wikipedia