イスラム教徒によって殺害された「平和を愛する」イスラム教徒の死を悼む

キリスト教二大祭日であるイースターを祝うキリスト教国であるスコットランドで、新聞販売店主であるイスラム教徒が、キリスト教徒に対して「イースター・おめでとう」のメッセージをソーシャルメディアに掲載した何時間か後に、イスラム教徒によって襲われ、胸部、頭部を約30か所刺され、死亡しました。

 

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生前親しくしていた目撃者の証言によると、犯人のイスラム教徒モハメッド・ファイサル容疑者は、シャー氏の経営する新聞販売店にやってきて、シャー氏に一言、二言、母国語で話しかけた後、シャー氏の頭部を台所用包丁で切りつけたそうです。

隣店舗で働いていたシャー氏の弟は、騒ぎを聞きつけて駆け付け、犯人が笑いながら、血溜りの中に横たわっているシャー氏の胸に座っているのを発見しました。

弟が、シャー氏の体をナイフで襲い続けるファイサル容疑者から引き離し、バス停まで引きずったところを、シャー氏は意識を失ったと言われています。

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前出の目撃者は、「平和のメッセージや、友人のクリスチャンとユダヤ人にお祝いのメッセージを送った為に攻撃をされたのはハッキリとしています。犯人は自分の行いを喜んでいるようでした。これは計画された攻撃です。犯人は、頭部を狙っていました。頭部を殴りつけもしました。弟のほうも肩を切られ、傷を負いました」と語っています。

生前のシャー氏を知る人々は、シャー氏が、異教徒間の平和的、友好的共存を目指す、温和で優しい人物であったと語り、400人から500人の人々が集まり、彼の死を悼んでいます。

 

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シャー氏の属していたイスラム教の宗派、アハマディ派は、実際に平和的な派であり、その為に、イスラム教の主流派からは異端として扱われ、母国であるパキスタンでも厳しく迫害されている宗派です。

暴力や憎しみに反対し、宗教や意見が違っていたとしても無条件での愛を語っていたシャー氏が信じているイスラム教が『異端』と呼ばれ、政府からの組織的な迫害を受けていても、それに反発する覚悟さえないなら、西側は、一体どのイスラム教を「平和の宗教」と呼ぶのでしょう。

 

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