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サウジアラビアという国

サウジアラビアという国を覚えていらっしゃるでしょうか?(勿論ですが…)
 
スンニ派イスラム教徒が多数を占める、国連人権委員会の理事国ですが、1月、シーア派のイスラム教聖職者シーク・アル・二ムール師など47名を、テロリストとして処刑しました。

Iran's supreme leader warns Saudi Arabia of 'divine revenge' for cleric's execution | Fox News

 
サウジアラビアではシーア派は少数派であり、多数派のスンニ派から迫害をされていますが、シーア派イスラム教徒が多数を占めるイランやイラクではスンニ派は少数派であり、同じように迫害を受けています。
 
シーア派イスラム教国であるイランは『アメリカに死を!』『イスラエルに死を!』のスローガンを掲げますが、何よりもの宿敵はスンニ派が多数を占めるサウジアラビアだと言われています。

 

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イランが核を持つようになれば、サウジアラビアにとっては大きな脅威となりますが、サウジアラビアは自国で核を生産するよりは、パキスタンなどから輸入するのではないかと言われています。
 
このように互いの仲の悪いイスラム教徒同士ですが、アルカイダもISISも、サウジアラビアもイランも、コーランとイスラム法(シャリア法)を信じ、それによって統治されています。
 
イスラム教にも多くの宗派があり、代表的なものとしてはシーア派とスンニ派がありますが、対立の原因となっているのは、誰がイスラム教(モハメッド)の正統的な後継者となり得るかという考え方の違いで、教えやその解釈については同意しています。
 
イスラム教徒全体の約85%から90%を占めるスンニ派は、モハメッドの部族から出ていて適当だと思われる者は後継者となれると考えます。イスラム教全体の約10%から15%を占めるシーア派は、モハメッドの子孫のみが後継者となれると考えています。両派で世界のイスラム教徒の全体のほとんどを占めていますが、コーランやハディーシ(モハメッドの言動)の教えや解釈に於いては、大筋一致しています。

 

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ちなみにアルカイダとISISはスンニ派から出ています。ビンラディンの後継者を巡って、ISISがアル•カイダから分かれだけですので、教えや理解において同じ意見です。
 
シリアのアサド政権と近いアラウィー派は、複数の他宗教の教えと混合された教義で、両親共にアラウィー派に属する男子だけが教義を学ぶことができますが、教義を他人に漏らした場合は処刑されるようで、イスラム教の異端と考えられています。女性には魂が無いと言う教えですが、この点においてはスンニ派もシーア派も同様に考えています。
 
教えへの解釈や教義が違って枝分かれしたイスラム教の一派に、ムゥタジラ派という派がありましたが、10世紀の頃にほぼ壊滅してしまったようです。また、コーランが変わる事の無い永遠の神の言葉である事を否定したアフマディーヤ派は、イスラム教の異端、或いは別の宗教と考えられています。
 
とは言っても「穏健なイスラム教徒」が存在しないわけではなく、中央アジアなどのイスラム教徒は比較的穏健です。ただ彼らが穏健であるのは、他の宗教から影響を受けた地域の文化的な要素が強いからです。
 
またコーランの教えの暴力的な部分を無視するイスラム教徒も穏健であり得ます。ところが、コーランの教えを無視せずに直視すれば、どう弁解しても「背教徒、異教徒、イスラム教の預言者を冒涜する者、同性愛者、姦淫を犯した者は殺さなければならない」などの変えてはならない教えに直面します。これらの教えはイスラム教のどの派であっても認めている教えですから、これに否定すればイスラム教ではなくなります。
 
「過激派は異教徒の首を切り、穏健派は過激派に異教徒の首を切らせる」と言われている通りです。

 

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「穏健なイスラム教徒」は、教えを意図的に無視する事によって存在しますが、「穏健なイスラム教」というものは存在しません。誰かが「穏健なイスラム教」を信じていると言う場合、本人は自分がイスラム教を信じているつもりであっても、大多数のイスラム教徒からは異端と見なされています。