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愛国心の右・左

左翼やリベラル派には愛国心はあるかという疑問を考えてみました。

 

結論として、彼らも勿論祖国を愛せますし、実際彼らは「祖国を愛しているからこそ、改革が必要なのだ」と言うでしょう。

 

まず愛国心の前に『郷土愛』について述べますが、これは故郷を愛する愛で、育った地域、或いは過ごした地域に対する愛情を指しますが、時にはそこに親兄弟や友人、共同体などの想い出が含まれたりします。このような愛着は勿論左翼もリベラル派も感じる事は可能です。

 

このAmerican Thinkerの記事は、保守派とリベラル派の国を愛する心の違いを述べていますが、それによれば、保守派が自国の国体や歴史、特徴などを重要視するのに対して、リベラル派は過去の過ちを償いうる将来的な可能性を重要視するようです。平たく言えば、保守派が「この国の素晴らしさを受け継いでいきたい」と考えるのに対して、リベラル派は「この国は、もっと素晴らしく変わっていけるに違いない」と考えます。

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左翼やリベラル派の『愛国心』に疑問を持つのは、日本人だけではなく、アメリカ人も同様ですが、この記事は、左翼の愛国心を疑うよりも、リベラル左翼は『愛国心』を違った形を表すと説明しています。

 

左翼運動に関わる方々や、シールズのような若い学生の運動や主張を聞くと、「それほど日本がお嫌いならば、外国に移住されたら良いのに」と思われるかもしれませんが、これらの方々の中には「真に国を想うからこそ」という気持ちで運動を起こされている場合があります。また日本という国に素晴らしさは認めないものの、郷土愛に根ざした愛着を感じる方もいらっしゃるでしょう。

 

勿論、国や郷土に対する愛着心を全く感じられない方もいらっしゃるかもしれませんが、スポーツの国際試合などでは殆どの国民が自国を応援する事を考えれば、そういった方の割合は少ないと言えます。

 

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少し話題が逸れますが、じつは愛国者はどこの国にも存在します。アメリカにも、韓国にも愛国者はいますし、イランや北朝鮮、ソマリアのような国にも存在します。

 

日本やアメリカ、韓国のような民主主義国家はともかく、イランや北朝鮮、ソマリアのような、体制による人権蹂躙が行なわれている国を考えてみますと、これらの国々にとっては、国の在り方を受け継いでいく愛よりも、素晴らしい国となるように変えてゆく愛の方が、必要とされている愛だと思われます。

 

イランや北朝鮮、ソマリアのような「国が必要としている愛が何であるか」という私達の見解は、ある程度一致し得ると思いますが、平和と繁栄を享受する民主主義国家にとって、国がどんな愛を必要としているかという見解は、一致する事の方が稀です。

 

その場合、保守派にせよ、左翼やリベラル派にせよ、認識や見解の一つ一つを『愛国心』という美辞麗句に結びつけることは、選挙の際、必要と思われる政策を主張する際の正当性をスローガンでカバーする事と同じように、感情的なだけで実の無いものです。

 

真の愛国者とは、己のイデオロギーや利益の前に、国の益を置いた行動を取ります。但し、己の利益を棄てることよりも、信じるイデオロギーを棄てる事の方がいつの場合でも難しいようです。