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アメリカ一部保守派(Liberterian)の言い分  (1)

『アメリカは、防衛協定を終わらせ、韓国と日本から軍を引き上げるべきである。防衛協定の不継続は、地域の力関係を大きく変えるだろう。

まず第一に、北朝鮮への周辺からの脅威は軽減される。アメリカと韓国の同盟は、北の巨大な軍を保持させ、大量破壊兵器まで所持する口実を与えてきたからだ。

第二に、北朝鮮の周辺国は、自らの平壌に対する政策の責任をとる事となる。彼らはアメリカに彼らの防衛を引き受けさせたり、彼らの行動を援助したり、彼らの敵を止めたり、過ちを軽減するようにアメリカに頼る事は、これから出来なくなる。』

 

www.japantimes.co.jp

 

この記事は、ダグ・バンダウ(Doug Bandow)という、アメリカの共和党支持者の中に存在する、Liberterian (完全自由主義者)の主導的立場の方によって書かれた論文ですが、在日米軍基地、在韓米軍基地の撤退を呼びかけています。

 

これは対北朝鮮を睨んだ政策の一端としての提案ですが、極東アジアの問題は、極東アジアの国々に任せるべきであり、彼ら(極東アジアの国々の政府)が自らの政策の責任を負うべきだとしています。彼は民主党オバマ政権の外交政策とは別の視点から、一国平和主義、不介入主義を主張しているようです。(不介入主義はオバマ大統領の実際の政策でもあります。)

 

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勿論こういった意見は(民主党内ではもっと一般的に見られますが)、アメリカの保守派、共和党内では、まだ一般的ではありません。Liberterian(完全自由主義者)は、一国平和主義の保守派政党ですが、議席を取れるほどの支持者がいませんので、共和党と協力し、特にランド・ポール議員を支持しています。

 

日本の保守派の中には歴史問題をキッカケとして、アメリカに対する憎しみを新たにさせる方々がいらっしゃいますが、アメリカにも言い分はあるようです。そして私見ながら、日本のナショナリストがどのように反論をしても、このバンダウ氏の論理に、討論で勝つ事は極めて困難だと考えます。

 

バンダウ氏が言うように、戦後70年、同盟国としてアメリカの軍事力によって守られ、その分、日本は経済発展を遂げる事が出来た事は、否定しようのない事実です。これ反論するために、日本のナショナリストからは「アメリカは基地を置く事によって利益を得ていた」という『陰謀説』が主張されますが、本当に利益を得ていたならば、「撤退するべきだ」という意見が、アメリカから頻繁に出るでしょうか?

 

最も、占領期間を含めたとしてもほぼ70年前に終わった事の為に今でもアメリカを憎く思う方々にとっては、アメリカは『いなくなってせいせいする』同盟国なのでしょう。このような無責任な甘えた主張に対し、バンダウ氏が突きつけているのが、「これからは何を言っても、自分たちでその責任を負うように」という一言です。