アフガニスタンの幼児性的虐待と米兵のジレンマ


以下、ニューヨーク・タイムズ記事抜粋

----------

カブール、アフガニスタン......

 

     f:id:HKennedy:20160315124645j:plain

 

グレゴリー・バックリーが家にかけた最後の電話で、彼は父親に彼を悩ませている件について話しを始めた。南アフガニスタンに駐屯している彼の部隊から、彼はアフガニスタンの警察官が基地に連れ込んだ少年たちを性的に虐待しているのが聞こえてくるのだ。

「夜になると叫び声が聞こえるのに、何もしてはいけないと言われていたんだ。」

海兵隊員の父親、グレゴリー・バックリー・シニアは、2012年に息子が基地で撃たれて死ぬ直前に話した言葉を思い出す。彼は上官に報告するように息子に言ったという。「息子は、それが彼ら(アフガニスタン人)の文化だから見ない振りをするように上官に言われたらしい。」

 

特に地域を支配し、住人に対して圧政を振るう武力集団の間で頻繁に起こる子供への性的虐待は、アフガニスタンが抱える問題として久しく知られている。この習慣は、Bacha Baze『男の子遊び』と呼ばれているようだ。しかしアメリカ兵も、海兵隊員も、この風習を止めようと介入する事は禁じられている。インタビューや裁判所の記録によれば、同盟軍であるアフガン人が、軍の基地に地元の少年を連れ込んで性的虐待を行なうケースもいくつか例があるのにだ。

 

       f:id:HKennedy:20160315124410j:plain

 

この「不介入の方針」は、タリバンに対して領域を確保する為にアメリカ軍がアフガンの組織武装集団を雇わなければならない理由で掲げられてきた。しかしながら、アメリカ兵も海兵隊員も、幼児愛好者を取り締まる代わりにに彼らに武器を渡し、村の司令官として配置させ、彼らが幼児へ性的虐待をしても殆ど何の処罰も出来ないという事に、大きな問題だと感じ始めているのだ。

http://www.nytimes.com/2015/09/21/world/asia/us-soldiers-told-to-ignore-afghan-allies-abuse-of-boys.html

 

(中略)

----------

 

アメリカの「内政不干渉」の政策は、タリバンを制圧する為にアメリカが訓練をしているアフガンの警察や武装集団と良い関係を結ぶことを目的としている。しかしながらそれは、「若いティーンエイジャーに囲まれる事によって社会的なステータスを示そうとする、特に有力な男性の間で『幼児愛』すら盛んにおこなわれている国に対して、文化的な価値観を押し付ける事への躊躇の表われてもある。」

U.S. Personnel Told Not To Report Afghan Security Child Rape

 

 

ニューヨーク・タイムズの記事、またコメンタリーの記事によれば、地元の少年をベットに鎖で括り付けて、性奴隷としてレイプを繰り返していたアフガンの民兵の司令官を殴りつけた元特殊部隊のキャプテンであるダン・クィンを、オバマ政権は、勲章を与える代わりに不名誉の退役をさせ、ダン・クィンが幼児性虐待者を殴る事をほう助したチャールズ・マートランドも退役させようとしているようです。

 

         f:id:HKennedy:20160315124923j:plain

 

オバマ政権のダブル・スタンダートと恥知らずな偽善を、現場の個人だけでなく、なぜ議会やメディアは指摘しないのでしょう。

 

幼児愛を容認するだけでなく称賛するような文化に対して、アメリカの文化的価値観や法律を、子供の福祉を守る為に『押しつける』事すら躊躇するならば、近代民主主義社会のリーダーとしてのアメリカという国に相応しくないイスラム教のシャリア法は、アメリカの地では違法とするべきです。

 

www.commentarymagazine.com