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北朝鮮の脅威を前に、それでも反米・反安倍がやめられない保守派言論人

拉致問題もさることながら、ミサイル発射、核実験など、情勢の緊迫化が感じられる北朝鮮問題ですが、「対中国・北朝鮮を睨んでの安全保障の問題の為 には韓国との協力関係が重要である」という安倍政権の姿勢に疑問を投げかけ、特にその『日韓合意』に反対をする為、「安倍政権はアメリカから軍事問題を持 ち出されると、とたんに全面的譲歩をする体質を持っているのではないか…だから今後アメリカは朝鮮半島その他で危機を作り出し、中北韓とも示し合わせて日 本を屈服させるための一芝居を売ってくるような気がした」という『アメリカ陰謀説』までが、まことしやかに流れているようです。

 

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勿論、「中北韓とも示し合わせて日本を屈服させるため」に、極東アジアの緊張をアメリカが意図的に高めている証拠などは皆無であり、思い込みとアメリカの 政治についての無知を基にした明らかな『陰謀説』なのですが、こうした陰謀説も語られる方によっては説得力を持つようです。

 

このような『アメリカ陰謀説』を誰よりも喜んで流されているのが、馬淵睦夫元ウクライナ大使ですが、馬淵氏が以前チャンネル桜に出演された折、日本の軍事力強化について「…ビッグ・ブラザーが許してくれないんだもの」と弱々しく発言されていた事を思い出します。

 

日本が自国の防衛をアメリカに頼っている状態を、戦後一貫して続く日本の弱体化を目論む「アメリカの陰謀」とする意見もあるようですが、実際には、

『(1948年)米政府から日本に改憲と再武装を要求する圧力が強まり、警察予備隊(のちの自衛隊)設立の準備が進む。
サンフランシスコ講和会議に先立っては、ダレス国務長官から「主権回復後は日本も軍事面においても国際社会に貢献するように」と再武装を強く迫られるが、 吉田首相はそれを回避し、激しいやり取りが起こった。このときマッカーサーは吉田を弁護したが、離任帰国直後に吉田に対して「日本は再武装すべきである」 と書簡を送っている。』とあります。

連合国軍占領下の日本 - Wikipedia

 

「日本に着せられた濡れ衣を晴らそう」と日夜骨身を惜しまず働かれる方が、「証拠が無い」「歴史の事実ではない」反日言論には反対されながら、「証拠が無 い」「歴史の事実ではない」どころか、現実に日本の防衛を担っている『アメリカ陰謀説』を気軽に流されるのはどうしてでしょう。

 

私はオバマ政権や米国民主党、またドナルド・トランプ氏には随分厳しい意見を持っております。それでも日本叩きの為に、アメリカが中国、韓国、北朝鮮と組んで軍事的危機を作り出し、日本を屈服 させるような演出をする筈はないと考えております。このような『陰謀説』は、日本人の側の米国治事情への無知につけ込んだ、悪質な情報操作であると言えます。

 

アメリカにとって、日本の『屈服』といった、いかにも日本的な「精神の問題」は、それほど重要な意味を持っていません。

 

実質的に、アメリカの政界には共和党と民主党があり、保守派やリベラル派といっても、その中には色々な考え方の違いがあります。2016年の大統領選挙に向けた各党からの候補者の主張も、それぞれ大きく異なっています。

 

アメリカの政治史の特徴として、共和党大統領が決めた政策を民主党大統領が撤回したり、民主党大統領が掲げた政策を共和党大統領が反故する事は頻繁にあります。

 

絶えず躊躇し、絶えず方向転換をするのがアメリカの政治の特徴ですが、右は熱狂的な反共産主義者から、左は共産主義者まで、共和党政権時代、民主党政権時代を経て、アメリカが戦後70年一貫して『日本屈服政策』を固持したと信じるには、多くの状況証拠と常識を無視するしかありません。