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シリアの化学兵器はどこから来たのか

シリアのアサド政権が自国民に対して化学兵器を用いて虐殺を行なったことは、世界が認めている。これらの化学兵器は恐らく、イラク戦争が起こる前に、フセイン政権によりシリアに運ばれたものだ。 Inside the Ring: Syria, Iraq and weapons of mass destruc…

対北朝鮮カール・ヴィンソン母艦派遣騒動---盟国を困惑させるトランプ政権外交軍事政策

トランプ政権の外交軍事戦略は、シリア空爆後、再び危険な迷走をし始めたと言える。 シリア空爆の際には、米国務省や議会に空爆の旨を通知するよりも前に、アサド政権と同盟を組むロシア政府にそれを通告し、ロシア政府は当然の事、それをシリア政府に伝えて…

米軍、シリア攻撃

木曜日夜、ドナルド・トランプ大統領は自国民に対して化学兵器を用いた攻撃を行なったシリアのアサド政権に対し、、そこから化学兵器爆弾を積んだ爆撃機が発射されたと見られるアル・シャヤラット空軍基地を米海軍戦艦からミサイル攻撃した。ロシアに対して…

アサド政権による自国民への化学兵器使用と『アメリカ・ファースト』

4月4日火曜日、シリアのアサド政権が、反政府派の拠点の一つとなっているイドリブ地方を化学兵器を用いた爆弾攻撃により、子供や、まだオシメを履いている赤ん坊を含む市民少なくとも70人を殺害した。 Chemical Attack in Syria Puts Focus on Trump Policy …

ロシア: 民主活動家アレクセイ・ナヴァルニィー逮捕に見る、独裁者プーチンの焦り

ロシア政府内の腐敗を暴露し、『プーチンが最も恐れる男』と呼ばれ、ロシア民主化運動の指導的立場である弁護士のアレクセイ・ナヴァルニィが逮捕された。彼が主催した「反腐敗デモ」はロシア連邦内の90カ所以上の都市に広まり、各地では何千人もの人々が集…

日本政府によるグレンデール慰安婦像撤去裁判への意見書提出の問題

カリフォルニア州グレンデール市に設置された慰安婦像撤去を巡る裁判が、グレンデール近郊に住む日本人によって起こされたのは記憶に久しい。この裁判は現地の裁判所で一審、二審とも原告側の訴えが退けられているが、この判決を受け、原告側は先月、連邦最…

マイケル・フリン大統領補佐官辞任で始まる、米諜報機関によるトランプへの反撃

トランプ大統領が国家安全保障会議のメンバーとして任命したマイケル・フリン大統領補佐官が、ロシア大使との間に、ロシアに課せられた制裁解除を巡る密約をしたとする報道は、トランプ陣営が再三に渡って否定してきたトランプ陣営とロシア政府との関わりを…

無策のトランプ大統領、『一つの中国』政策を伝える

大統領就任直前のトランプ氏は、ここ何十年かの外交慣例を破って、台湾の蔡英文からの大統領当選への祝辞を受け、電話会談を行なった。それに対するメディアや外交、軍事、安全保障専門家からの猛烈な批判を浴びたトランプ氏は、「何億ドル分もの武器を売っ…

イエメン作戦失敗と、ISIS制圧の機会を逃したトランプ政権

トランプ大統領はイエメンでの作戦で、海軍シールズ隊員の一名を失い、子供を含むイエメン人の民間人約30名の死者を出している。作戦の困難が伝えられても、トランプ大統領は危機管理室に現れていない。ホワイト・ハウスの説明によれば、トランプ大統領は同…

トランプ外交の非礼: オーストラリアとの『難民取り決め』の背景

トランプ氏が「マヌケな取引」と罵倒したオーストラリアとの交渉は、オバマ政権とオーストラリアが11月に取り決めた、主にイラン、マレーシア、ヴェトナムなどからの1,250人の難民の受け入れを指す。彼らは既に厳密な身元調査が行なわれており、そのうちの約…

トランプ・アメリカでは、対中国戦は勝てない。

挑発的で、『反中国』とも受け取れる発言をするトランプ氏の大統領就任をもって、トランプのアメリカは、南シナ海における中国の軍事拡張に真っ向から対決するのではないかと期待する声が、日本のメディアや言論人にはあるようだ。 期待や夢想、幻想、或いは…

米議会はトランプ大統領という偽共和党『ファウスト』に立ち向かえ

ニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ政治について、非常に悲観的でしかも的を得た分析をしている。 The Republican Fausts - NYTimes.com 因みに、ニューヨーク・タイムズ紙と言えば『リベラルメディア』としか思い浮かばず、左翼メディアとさえレッテルを…

中国との戦争を語る狂気のトランプ陣営

トランプ大統領のアドヴァイザーであるスティーブン・バノン氏は、5年以内の中国との戦争を示唆している。 Donald Trump's closest advisor Steve Bannon thinks there will be war with China in the next few years | The Independent こうしたトランプ政…

トランプ大統領・イスラム主義国からの入国禁止令と移民政策による混乱と不信

金曜日夜ドナルド大統領が署名し、すぐさま発動された移民・難民によるアメリカ入国に関する大統領特別指令は、土曜から世界各地で大きな混乱と批判を呼んでいる。 Amid protests and confusion, Trump defends executive order: ‘This is not a Muslim ban’…

なぜヒラリーの民主党は敗退したか

トランプ氏が大統領選に勝利した原因は、トランプ支持者の熱意にはない。 トランプの選挙ラリーに行ってみたという日本人が「トランプ氏への熱気は、凄まじい。あの熱気を見て、トランプ氏勝利を確信した」と意見するが、『熱気』という、主観を通してしか測…

反日大統領トランプによる『TPP脱退』と、客観的な分析や証拠に反してトランプに心酔する日本人ナショナリストの奇怪

どこの国でも、ナショナリストたちは、自国を美化する神話には興味を示すが、自国へ深刻に影響を及ぼす現実の安全保障や経済にはあまり関心を持たない。彼らにとって守るべきは『名誉』や、「他者に何と言われるか」であり、国の平和や近代民主主義、自由主…

女性大行進とトランプの奇妙な共通点

トランプ新大統領の就任式から一夜明けた21日、昨日のトランプ大統領就任式を見ようと駆け付けた群衆を遥かに上回る数の女性たちが、首都のワシントンDCやシカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、タラハシーなど全米各地でトランプ大統領に反対するマーチを行…

トランプ新大統領: 『最も恐ろしい』就任演説

ドナルド・トランプ新大統領の就任演説は、一言で言えば「アメリカを第一に」というメッセージにまとめられる。 Donald Trump’s full inauguration speech transcript, annotated - The Washington Post このメッセージは、他国によって侵略され、長年にわた…

『ボルトン提言』の重要性---日本メディアはトランプ政治を見抜け

『ジョン・ボルトン元米国連大使は17日付のウォールストリート・ジャーナル紙に寄稿し「米軍の台湾駐留によって東アジアの軍事力を強化できる」と述べ、在沖縄米軍の台湾への一部移転を提案した。ボルトン氏は強硬派として知られ、トランプ次期政権での国…

ロシア工作員が笛を吹き、保守派が躍る---スタニスラフ・レフチェンコの証言(2)

昨今の一部保守派に見られるプーチン・ロシアへの期待感や親近感は、ヴラジミール・プーチンという独裁者の醸し出すイメージに操作されているだけで、ロシアの実態を無視した非論理的な感情論である。 ロシアは、近代化された中国の軍に対して立ち向かえるよ…

スタニスラフ・レフチェンコの証言---KGB・日本活動の実情

1979年米国に亡命した後、1982年には米国議会で日本におけるKGBのスパイ活動を暴露したスタニスラフ・レフチェンコの書いた「On The Wrong Side」を読んでいる。 レフチェンコはアメリカに亡命した後、ロシア国内での死刑判決を受けているが、KGBが彼の米国…

ドナルド・トランプというロシアの駒

2016年の大統領選挙へのロシアの介入については、CIAとFBI、DNIやNSAなどが報告をしているが、トランプ次期大統領はこれらの報告の信ぴょう性を疑い、ロシアへの弁護を繰り返してきた。ここに来て、9日午後、「オバマ大統領とトランプ氏へのブリーフィングに…

パレスチナという国家は必要か

パレスチナという国家がなぜ必要なのかについては、殆ど議論されていない。かつての独立国であり、現在中国共産党によって民族・文化浄化の危機に瀕しているチベットや、何世紀もに渡って独立を叫んできたクルドという国家ですら存在しない今日、なぜ迫害さ…

アンジェイ・コズロウスキー教授に聞く、対イスラエル非難決議とユダヤ人入植 (2)

AK: 次に、宗教的な面から見ていきますが、宗教的なユダヤ人にとっては、この地は神からユダヤ人に与えられた土地です。聖書の時代には、現在論争になっている「東エルサレム」や「ヨルダン川西岸地区」などが、当時の殆どのユダヤ人が住んでいた土地であり…

アンジェイ・コズロウスキー教授に聞く、対イスラエル非難決議とユダヤ人入植 (1)

国連安全保障理事会による対イスラエル入植非難決議2334号に対しての考えを、オックスフォード大学出身でワルシャワ大学の教授であるポーランド人学者アンジェイ・コズロウスキー博士に伺った。コズロウスキー博士は、イスラエル問題への専門的権威者ではな…

日本だけが誤解をされているのか (稲田朋美防衛大臣による靖国神社参拝)

複数の方から、稲田朋美防衛大臣による靖国神社参拝へのアメリカ・メディアの報道について聞かれた。 稲田大臣の参拝については、アジア問題専門家であり、日本の安倍首相についても肯定的に書かれるマイケル・オースリン氏が「稲田大臣の靖国参拝は、安倍首…

国際法と国連憲章に違反する、安保理による『対イスラエル入植非難決議2334号』

先週末に可決された国連安全保障理事会におけるイスラエルに対する非難決議2334号は、1967年の6日間戦争でイスラエルが勝ち取った土地に対するイスラエル人の入植そのものが国際法違反であると主張している。更に、イスラエル側の入植が『二国間解決案』や『…

プーチン露大統領訪日と、国連安全保障理事会対イスラエル非難決議に見る安倍外交の失態

国連安全保障理事会は、先週金曜、イスラエルのヨルダン川西岸地区入植を非難する決議を行なった。 イスラエルのネタヤフ首相は、そもそもこの国連安全保障理事会決議の背後には、任期切れの迫ったオバマ大統領の意向があった事を指摘している。アメリカは拒…

ドイツ、クリスマス・マーケットを襲ったイスラム教テロ

月曜夜、クリスマスの買い物をする客でにぎわうベルリンで、中世からの恒例となっているクリスマス・マーケットの人込みの人込みを目指し、トラックが突っ込み、12人が死亡し、約50人が負傷した。ドイツ当局をこれをテロと断定し、トラックの中に残されてい…

在トルコ露大使の暗殺と、事件の政治利用

トルコに駐在していたロシアのアンドレイ・カルロフ大使が、 シリアにおけるロシアの軍事行動を非難するトルコの機動隊に所属 する警察官によって暗殺された。ロシア、トルコ両国とも、 これをテロと断定している。ウォール・ストリート・ ジャーナル紙の報…

日本の右派が抱える危機(2) 各国の極右ナショナリストに近づくプーチン・ロシア

さて、『日本の保守派が抱える危機(1)』の冒頭にあげたジョシュア・ブレイクニー氏は、ホロコーストを否定しているだけではなく、9・11テロをアメリカによる自作自演と主張されている。典型的な『陰謀論者』である。それだけではない。彼は、旧ゾヴィエト時…

日本の右派が抱える危機(1) ホロコースト否定論者と南京否定論者

二年前、私は独自のラジオ番組を持つジョシュア・ブレイクニーというジャーナリストから、フェイスブックの機能を通してメッセージを頂いた。 「こんにちは。私はカナダ在住のイギリス人ジャーナリストです。私は自分のラジオ番組を持っていて、あなたをゲス…

アレッポに聞く、ロシアは約束を守るか

プーチン大統領の訪日を機に、ロシアが果たして信頼に値するか、交渉での取り決めを守るかの議論がなされているようだ。今日も北方領土問題が解決しないのは、アメリカの責任であるという声も何故かある。 「ロシア国民の多くが北方領土返還に反対している中…

ヒラリーよりもプーチンへの好感度を増す共和党支持者---WSJ

ウクライナ不法占拠から始まって、シリアへのロシア軍派遣、アメリカ大統領選挙に影響を与える事を目的とした、民主党と共和党への大胆なハッキング、シリア・アレッポにおける連日連夜に渡った大規模な空爆による一般市民への虐殺などを考えれば、2012年、…

東アレッポの陥落

アサド大統領の下、シリア政府軍による反政府軍拠点『東アレッポ』への包囲戦は、アレッポの陥落と、今も続く市民への虐殺で終局を迎えたようだ。 以下はナショナル・レビュー誌の報道である。 Russia Wins Again -- Aleppo Falls | National Review -------…

「日本 死ね」は、テロではない

先日、「なぜ日本は海外メディアに誤解されて報道されるのか」といった趣旨の記事を見かけた。この記事は、海外の日本に関する報道の基本に、日本に対する人種差別があると示唆していたが、全て単純に人種差別、戦前から今に続く日本に対する敵視などに原因…

レックス・ティラーソン国務長官指名---議会は対決姿勢を強めよ

ドナルド・トランプ氏は、国務長官にレックス・ティラーソン氏を選んだようだ。この選択については、共和党議員の中にも懐疑的な声が多い。上院がこの指名を承認するかは不明だ。 http://www.nytimes.com/2016/12/12/us/politics/rex-tillerson-secretary-of…

ロシアによるアメリカ民主党システム・ハッキングの究極的目的

ロシアによるハッキングの動機に関するCIAとFBIの報告について、The Hillが記事を書いている。 US intelligence split on motive for Russian election interference | TheHill ---------- CIAとFBIは、ロシアによる大統領選挙の干渉に関して、議会に対して…

ロシアによるハッキングと、レックス・ティラーソン(エクソン会長)国務長官登用への懸念

2012年の大統領討論に於いて、当時二期目の当選を狙うオバマ大統領は、共和党からの対候補者であるミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事の「ロシアはアメリカの安全保障に対する一番の脅威である」と主張した事に対し、「80年代の政策だ」とあざ嗤った…

「トランプ氏の言葉を、文字通り受け取らず真剣に受け取れ」というナンセンス

トランプ氏の選挙中の公約から始まって現在に至るまで、トランプ氏ほど、「既成の政治家とは違い、分かり易い言葉で、そのままをハッキリ語ってくれる」と評価を受けながら、実際には彼の真意が全くの不明である次期大統領もいない。メディアや批判者らは、…

#ピザゲート---ヒラリー憎悪と陰謀説に煽動されたアメリカ右派の犯罪

以下は、先週日曜の午後、ワシントンDCで起きた発砲事件「ピザゲート」が、いかにインターネット上の無責任な噂から、発砲事件に発生していったのかを調べたワシントン・ポスト紙による詳細な記事を、3分の一程度抜粋した上で訳したものだ。(ワシントン・ポ…

真珠湾から75年、戦後自由主義社会と世界秩序の擁護者となる安倍・日本

以前、マイケル・オースリン氏の書かれた安倍首相に関する記事をご紹介した事がある。 オースリン氏は、元イェール大学助教授であり、現在は保守派シンクタンクである「アメリカン・エンタープライズ・インスティテュート」の常勤研究員、ウォール・ストリー…

保守派は「偽情報」で騙すな、「偽情報」に騙されるな。

先月始めの11月2日、ヒラリー・クリントン元国務長官が、ワシントンDCのピザ・レストランにおいて「マネー・ローンダリング」から始まり「子供相手の性犯罪」に関与している、というニュースが流れた。これは意図的に捏造された偽ニュースであり、社会的責任…

リベラル極論とナショナリズム極論の狭間で

以前も書いたが、私は、日本軍による『南京30万人大虐殺』や『南京40万人大虐殺』などは、荒唐無稽なプロパガンダであると考える。 ところがこの『30万人説』や『40万人説』に対する反発として、これらを否定する為に、『虐殺は起こらなかった説』や『(虐殺…

トランプ次期大統領の掲げる『関税35%』政策の危険

多くのトランプ支持者は、「トランプ氏は思ったことを、そのままハッキリとわかるように言ってくれる」ことを、既成の政治家には無いトランプ氏の魅力と主張してきた。この、「トランプ氏は、自分の考えをそのまま分かり易い言葉で述べる」とは、一部支持者…

トランプ次期大統領・台湾総督との直接電話会談

ドナルド・トランプ次期大統領は、金曜、台湾の蔡英文総督と直接電話で会談を行なった。トランプ氏は、大統領当選を祝う電話だったとツイートしたが、アメリカ大統領、及び次期大統領と台湾総督との直接外交は、アメリカの何十年にも上る外交政策の慣習を破…

911テロ首謀者による「新たなテロの波を防いだジョージ・W・ブッシュ」

ローン・ウルフ型のテロが急増する中、911テロ後にアルカイダのトップ首謀者、カハリド・シーク・モハメッドを尋問していたジェームズ・E ・ミッチェル氏の回顧録が出版された。その中で、911テロ後に、更に新たなテロ攻撃を多発させようとしていたアルカイ…

トランプ氏が主張する、大統領選「300万の不法工作」

緑の党のジル・スタイン党首が、スウィング・ステーツと呼ばれる州の開票の再集計作業を申請し、ウィスコンシン州の選挙管理委員会がそれに応じている。 スタイン党首は、ミシガン州とペンシルバニア州の再集計も申請しており、これらの州の動向が注目される…

トランプ氏による『ヒラリー恩赦』とマイケル•フリンの機密情報扱い不正

ドナルド・トランプ次期大統領は、選挙中には対候補者であったヒラリー・クリントン元国務長官を「曲がったヒラリー」と呼び、「当選の暁には、特別な検察官を任命し、彼女を起訴する」と約束してきました。大統領候補者の討論会でも「(私が大統領となった時…

トランプ次期大統領の勝因と、これからの『分析』

トランプ次期大統領の政策に関して、日本の一部の方々が「トランプ新大統領は中国を軍事力で抑える」や、「政策顧問が明らかにしたアジア政策」など、自信に満ちた調子で書かれている記事を拝見しますと、本国アメリカの熟練した政治評論家やアナリストらが…