2016-02-17から1日間の記事一覧

『不自然な国境線』? (1)

中東の内戦、テロの原因を説明するのに、なんとか欧米に責任を求める論として『中東に不自然な国境を引いたのは欧米ではないか』という説①がありますが、これはいくつかの点から見て、事実に基づいていません。 まず第一に、『欧米』というからには、アメリ…

『不自然な国境線』? (2)

イギリス、並びフランス、ロシアが国境線を引いたのは、中東と言ってもオスマン・トルコ帝国の支配下にあった地域で、この地域を欧米が植民地化した事実はありません。 国境を引かなければいけなかった理由は、オスマン・トルコ帝国の崩壊があります。トルコ…

真のイスラム教と『穏健』

誰が「イスラム教(徒)」かという問題を考えるには、イスラム教の二大派閥であるシーア派とスンニ派の関係を見るべきだと思います。世界の全イスラム教徒 の85%から90%を占めると言われているこの二大派閥は、お互いのことをイスラム教を冒涜する『異端者…

「海外に住んでいる日本人」として日韓合意を考える

「海外に住んでいる日本人」としての立場を政治利用して、主張に正当性を持たせようとする人々がいらっしゃいますが、海外に住んでいることの何が特別であり得るかと言えば、移住先の(政治)事情に詳しくあり得るという点につきます。 ところがある意味当然…

北朝鮮から学んだイラン

ロイターの報道によれば、北朝鮮は、核実験の中止には、米国との平和条約締結と米韓による合同軍事演習の停止が必要となると主張をしていますが、オバマ政権のアントニー・ブリンケン国務次官は、対話の条件にはまず完全な非核化が必要だと述べています。 記…

結果を以て、隠された動機を解明しようとする試み 

歴史的な事柄の理解には、もちろん様々な可能性を吟味する必要がありますが、中には、ある一つの出来事の為に起こった結果によって、当の出来事の本質的な動機を解明しようとする試みが為される事があります。 日本側の行なった出来事やその決断の結果を以て…

『原爆を投下するまで日本を降伏させるな』だったのか? 

『原爆を投下する必要はなかった』という主張の理由として、『原爆を投下しなくても、日本は降伏をしようとソ連を仲介してその道を探っていた』と説明される事があります。 「投下する必要の無い原爆を投下したのは、日本人を使って原爆の効果を調べる為に人…

Shinzo Abe, historical revisionism and the Japanese right. Part III

This is Part III of a Guest Post by Andrzej Kozlowski. Any comparisons between Japanese actions in Korea and the Holocaust are so absurd that there is no need to discuss them here. China indeed was a victim of Japanese aggression, though J…

Shinzo Abe, historical revisionism and the Japanese right. Part III

This is Part III of a Guest Post by Andrzej Kozlowski. Any comparisons between Japanese actions in Korea and the Holocaust are so absurd that there is no need to discuss them here. China indeed was a victim of Japanese aggression, though J…

Shinzo Abe, historical revisionism and the Japanese right. Part II

By Andrzey Kozlowski This is the second part of a multi-part post. The first part is here. Nothing better illustrates this change in attitude than the case of one of Japan’s leading modern historians: Ikuhiko Hata. Hata is the author of nu…

Shinzo Abe, historical revisionism and the Japanese right. Part 1.

Shinzo Abe, historical revisionism and the Japanese right. Part 1. Guest post by Andrzej Koslowski. This multi-part post is a much expanded version of a comment I tried to make on Robert Kelly’s post on his Asian Security Blog. Robert Kell…

ベンガジ事件とヒラリー・クリントン 『13 Hours』

2012年、オバマ大統領再選の為の政治判断によって、在リビアの米外交官が見殺しにされた疑いがかけられている『ベンガジ事件』ですが、事件の調 査委員会を取り仕切るトレイ・ガウディ―議員(共和党)は、先日公開された、この事件を扱う映画『13時間…

イスラム教徒が『非イスラム教徒』を裏切る時、

ISがイラクやシリアの街々を占領し始めると、それまで平和に共存していたイスラム教徒とキリスト教徒の関係が変わる事を、難民となった多くのキリスト教徒らが証言しています。 以下、中東学の専門家であるレイモンド・イブライム教授の記事和訳です。 -----…

イスラム教 101

イスラム教にも多くの宗派があり、代表的なものとしてはシーア派とスンニ派がありますが、対立の原因となっているのは、誰がイスラム教(モハメッド)の正統的な後継者となり得るかという考え方の違いで、教えやその解釈については同意しています。イ スラム教…

イスラム教過激派と、平和を愛する穏健派との違い ---スレイヤ・スィミ・ラーマンの場合

異教徒を殺害するイスラム教過激派と、平和を愛する穏健派との違いは何なのか…という疑問は、多くの人々が感じる事ですが、この疑問に頭を悩ませる穏健派イスラム教徒もいるようです。 イスラム教過激派によるテロや虐殺がのニュースを受けて、そうした疑問…

本当にあった食人事件…父島事件

『アンブロークン』という映画がアメリカで公開されたのは、一年前のクリスマスでした。 この映画についての噂に、日本には人肉を食する儀式的な習慣があったという描写が映画の中でなされていると言うものがありましたが、実際にはそのような描写も、そのよ…

たった8%のテロ容認…(?)

2011年の8月にアメリカに住むイスラム教徒を対象に行なわれた意識調査の纏めですが、これによれば、在米のイスラム教の8%が、イスラム教を敵から守る為ならば、自爆を含む市民へのテロリズムは正当化されると答えています。 勿論80%がテロはいけないと否定を…

オバマのアメリカ (2)

先日の民主党候補者のディベートで、ヒラリー・クリントン候補は共和党議員などを『敵』と呼びました。オバマ大統領も共和党議員や共和党支持者を『敵』と呼んでいます。この発言に共和党議員の一部は、「なんて、不道徳な。そうは言っても、皆同じアメリカ…

オバマのアメリカ(1)

オバマ大統領の内政は、支出を増やして借金を二倍にし、求人があっても働かず、社会保障に頼る割合を大幅に増やしました。またイスラム教国からの移民を増やし、人種間の対立を煽り、司法省を使って警察の権威を弱め、犯罪者に肩入れをしています。銃規制を…